こんにちは、阿久梨絵です!
「2025/09/15」「2025-09-15」「令和7年9月15日」──
同じ 日付 なのに、表記がバラバラ。
ExcelやWebフォーム、契約書、国際文書など、場面によって 日付 の書き方が変わるのはなぜでしょうか?
この記事では、日付表記の種類と使い分けのルールを、実務・UX・国際規格の視点から整理します。
よく使われる日付表記の種類
| 表記形式 | 例 | 主な使用場面 |
|---|---|---|
2025/09/15(スラッシュ) | 2025/09/15 | Excel・日本の業務文書・帳票 |
2025-09-15(ハイフン) | 2025-09-15 | ISO形式・Webシステム・データベース |
令和7年9月15日(和暦) | 令和7年9月15日 | 公文書・行政・契約書 |
15 Sep 2025(英語表記) | 15 Sep 2025 | 国際メール・外資系企業・英文契約 |
20250915(連続数字) | 20250915 | ファイル名・コード・ログ管理 |
なぜ表記が揺れるのか?──背景にある“構造”
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 文化的慣習 | 日本では「年/月/日」が主流。欧米では「月/日/年」や「日/月/年」も存在。 |
| 技術的仕様 | ISO 8601では「YYYY-MM-DD」が推奨され、システム間の整合性を保ちやすい。 |
| UX設計 | スラッシュは視認性が高く、ハイフンは機械処理に強い。和暦は信頼感を演出。 |
| 誤解防止 | 英語圏では「09/15/2025」が「15日か9月か」で混乱を招くため、略語や月名を使う。 |
使用にあたっての“実務的な決まり”
| 使用場面 | 推奨表記 | 理由 |
|---|---|---|
| Excel・社内資料 | 2025/09/15 | 視認性が高く、慣習的に浸透している |
| Webフォーム・API | 2025-09-15 | ISO 8601準拠で、システム間の誤解が起きにくい |
| 契約書・行政文書 | 令和7年9月15日+西暦併記 | 法的安定性/元号の信頼感/誤読防止 |
| ファイル名・コード | 20250915 | 並び替えしやすく、記号による誤動作を防ぐ |
| 国際文書・英文メール | 15 Sep 2025 | 誤解防止/文化的配慮/読みやすさ |
UX視点でのおすすめ設計
・入力欄では「例:2025/09/15」などのヒント表示をつける
・システム処理ではISO形式(ハイフン)を使い、表示はスラッシュに変換する
・和暦は西暦と併記することで誤読・誤解を防ぐ
・ファイル名では記号を避け、連続数字で統一する
まとめ
・「どれが正しいか」ではなく、「どの場面に適しているか」が本質
・UX・技術・文化の交差点にある 日付 表記は、設計者の配慮が問われる領域
・表記の揺れは、信頼・誤解・業務効率に直結する
日付 は“ただの数字”ではなく、信頼・文脈・文化を映す設計要素です。
表記の選び方ひとつで、ユーザーの安心感も、システムの安定性も変わります。
阿久梨絵でした!
