MBRかGPTか── OSインストール を左右する構造設計術

こんにちは、阿久梨絵です!
WindowsやLinuxをインストールしようとしたら
このディスクはGPT形式です」「MBRに変換してください」などのエラーで止まる——そんな経験、ありませんか?

この記事では、 OSインストール 時にありがちなMBR/GPT問題の原因と突破方法を、aqlier.com流にわかりやすく解説します。

MBRとGPTって何?

MBR(Master Boot Record)とGPT(GUID Partition Table)は、ディスクのパーティション方式
OSが「どこにインストールするか」を判断するための地図のようなもの。

項目MBRGPT
最大容量約2TBまで理論上ほぼ無制限
パーティション数最大4つ(基本)最大128個
UEFI対応×(BIOSのみ)○(UEFI必須)
安定性古い/互換性高い新しい/安全性・復旧性高い

GPTはUEFI環境向けの新方式、MBRはレガシーBIOS向け

よくあるエラーと原因

このディスクにWindowsをインストールできません(GPT/MBR不一致)

原因:インストールメディアの起動方式(UEFI/BIOS)とディスク形式が合っていない
・例:UEFIで起動してるのに、ディスクがMBR → インストール不可

「起動方式」と「ディスク形式」がセットで合ってないとエラーになる

最速で突破する3ステップ

① 起動方式を確認する(UEFI or BIOS)

・インストールUSBを作るときに、Rufusで「GPT for UEFI」or「MBR for BIOS」を選択
BIOS設定画面で「UEFIモード」or「レガシーモード」を確認

UEFIで起動するならGPT」「BIOSで起動するならMBR」が原則

② ディスク形式を変換する(MBR⇄GPT)

方法1:インストール画面でDiskPartを使う(全消去)

diskpart
list disk
select disk 0
clean
convert gpt
exit

「clean」でディスク全消去されるので、バックアップ必須

方法2:Windows上で変換(データ保持)

mbr2gpt.exeコマンドMBR→GPTに変換可能(Windows 10以降)
管理者権限のCMDで実行

mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS

GPT→MBRはデータ保持できないので注意

③ インストールUSBを再作成する(起動方式に合わせて)

・Rufusで「GPT for UEFI」or「MBR for BIOS」を選択
ISOファイルを選んでUSB作成起動方式に合わせて再インストール

USBの作り方次第で、インストール成功率が激変する

MBR/GPTは“導線設計”の話

OSインストールはユーザー体験の最初の一歩
MBR/GPTの不一致は、“入口の設計ミス”に近いUXトラブル
UI設計でも「入口と構造が合ってないと機能しない」ことはよくある

MBR/GPT問題は、UX設計の“構造と導線”を考えるヒントになる

まとめ

MBRとGPTは、単なる技術用語ではなく、 OSインストール の成否を分ける構造設計
起動方式とディスク形式を合わせることで、エラーは回避できる。
弊社では、こうした“構造からUXを設計する視点”を今後も発信していきます。
阿久梨絵でした!

上部へスクロール
Verified by MonsterInsights