こんにちは、阿久梨絵です!
「会議なのに話さない」「集まるのに黙っている」──そんな不思議なミーティングがあるとしたら、興味が湧きませんか?
それが、 シャドウイング会 。
誰かの作業や振る舞いを“影のように”見守り、観察を通じて学ぶことを目的とした、静かな学習の場です。
シャドウイングとは?
シャドウイング(Shadowing)は、もともと教育や医療現場で使われてきた学習手法で、ロールモデルの行動を観察することで、知識や振る舞いを体得するスタイルです。
看護師の研修や、経営層の育成、キャリア開発などでも活用されており、実際の現場での振る舞いを“見るだけ”で学ぶことができます。
シャドウイング会の特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 話さない | 会話や議論は基本なし。観察に徹することで、思考が深まる |
| 目的は学習 | ただ見るだけでなく、「何を感じたか」「何を学んだか」を意識する |
| 振り返りが重要 | 終了後に簡単な感想共有やメモ整理を行うことで、学びが定着する |
| 沈黙が許される場 | 無理に発言しなくていい安心感があり、内省型の人にも向いている |
どんな場面で使える?
・新人研修:先輩社員の業務を観察することで、現場の空気や判断基準を体感
・UX改善:ユーザーが実際に操作する様子を黙って観察し、課題を発見
・マネージャー育成:他部署のリーダーの振る舞いを観察し、視野を広げる
・教育現場:教師や講師の授業運営を見て、教え方のスタイルを学ぶ
実施のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的の明確化 | 何を学ぶための観察なのかを事前に共有する |
| ロールモデルの選定 | 観察対象となる人の役割や振る舞いが学習に適しているか |
| 観察ルールの設定 | 距離感・メモの取り方・話しかけないなどの基本ルールを決める |
| 振り返りの時間 | 終了後に10分でもいいので、感想や気づきを共有する場を設ける |
なぜ“話さない”ことが学びにつながるのか?
・言語化されないノウハウに気づける
・空気感・判断のタイミング・非言語的な動きを捉えられる
・自分の視点で考える時間が確保される
・観察者の立場だからこそ、俯瞰的に見られる
まとめ
シャドウイング会 は、沈黙の中にある学びを引き出す場です。
話すことが中心のミーティングとは異なり、見る・感じる・考えることに集中できるため、現場のリアルな知恵や振る舞いを吸収するには最適な形式です。
「話さないからこそ、深く学べる」──そんな静かなミーティング、あなたの現場でも試してみませんか?
阿久梨絵でした!
