こんにちは、阿久梨絵です！
ある日突然、スマホに「 +388 」からの着信。
出るべきか？折り返すべきか？それとも無視？
このような“見慣れない国番号”からの電話は、詐欺や迷惑行為の温床になっているケースが多く報告されています。
今回は、「+388とは何か？」「なぜかかってくるのか？」「どう対処すべきか？」を、構造的な視点で解説します。
+388とはどこの国番号？
・「+388」は、かつてETNS（European Telephony Numbering Space）という欧州共通番号枠で使われた特殊な番号です
・現在、一般的な国際通話ではほとんど使われておらず、実質的には“未使用”に近い番号帯
・つまり、「+388からの電話」は、発信元を偽装した“スプーフィング”の可能性が高いとされています
詐欺の代表的な手口
| 手口 | 目的 | 見抜きポイント |
|---|---|---|
| ワン切り詐欺 | 折り返し発信で高額通話料を狙う | 2〜3コールで切れる／折り返しを促すSMSが届く |
| 番号偽装 | 信頼される組織を装う | 表示名が「NTT」「警察」などになっているが不自然 |
| 音声ガイダンス詐欺 | 情報入力を誘導 | 自動音声でカード番号や生年月日を要求 |
| 生存番号の洗い出し | “使われている番号”を確認 | 出た瞬間に無言・即切断／以降の着信が増える |
UX設計の観点から見ると…
このような詐欺電話は、ユーザーの不安を“設計して”誘導する構造になっています。
・「知らない番号」→「気になる」→「折り返す」
・「公式っぽい表示」→「信じてしまう」→「情報を入力する」
つまり、UXの“隙”を突いてくる設計なのです。
Quiet ITの思想に照らすなら、「安心できる設計」とは真逆の構造です。
どう対処すべきか？
・出ない・折り返さない：知らない海外番号は無視が鉄則
・着信履歴からブロック：iPhone／Androidともに履歴から番号をブロック可能
・通話明細を確認：折り返してしまった場合は、国際通話料の有無をチェック
・警察相談窓口（#9110）や消費生活センター（188）に連絡：不安がある場合は早めに相談
まとめ
+388 からの電話は、詐欺や迷惑行為の可能性が高い番号帯です。
それは単なる技術的な問題ではなく、UX設計の隙を突いた“構造的な誘導”でもあります。
弊社では、こうした日常の違和感を構造的に読み解き、
安心できるIT設計・信頼できる情報環境を考えるコンテンツとして発信していきます。
阿久梨絵でした！
