こんにちは、阿久梨絵です!
Windowsのタスクマネージャーを開くと、CPUやメモリと並んで表示される「 GPU使用率 」。
でもこの数字、何を基準にしてるのか?何に使われてるのか? 意外と知られていません。
この記事では、GPU使用率の意味・誤解されがちなポイント・実用的な見方を解説します。
そもそもGPUって何してるの?
GPU(Graphics Processing Unit)は、画像・映像・UI描画・3D処理などを担当する専用プロセッサ。
CPUが“頭脳”なら、GPUは“視覚処理の筋肉”。
GPUが使われる代表的な場面
・ゲーム・動画編集・3Dレンダリング
・ブラウザのUI描画(ChromeやEdgeなど)
・Windowsのアニメーションやウィンドウ効果
・AI処理(一部のアプリで)
タスクマネージャーの「GPU使用率」は何を測ってる?
Windowsでは、GPU使用率は複数のエンジン別に表示されます。
(例:3D / Copy / Video Decode / Video Processing / Compute)
| 表示項目 | 意味 |
|---|---|
| GPU 3D | ゲーム・UI描画・3D処理 |
| GPU Copy | メモリ転送処理(CPU⇔GPU) |
| GPU Video Decode | 動画再生時のデコード処理(YouTubeなど) |
| GPU Compute | AI・機械学習・一部の高度な演算処理 |
つまり、「GPU使用率=グラフィック全体の負荷」ではなく、用途別の処理負荷を示している
よくある誤解と実例
誤解①:「GPU使用率が高い=PCが重い」
→ 実際は動画再生やUI描画で一時的に上がるだけ。CPUやメモリと連動して見るべき。
誤解②:「GPU使用率が0%=使われてない」
→ UI描画などは瞬間的に使われてすぐ戻るため、0%でも正常。
実例:YouTube再生中のGPU使用率
・GPU Video Decode:20〜40%
・GPU 3D:5〜10%
・CPU使用率:10%前後
動画再生はGPUが主役。CPUは補助的に動いているだけ。
実用Tips:GPU使用率を活かす場面
① ゲームや動画編集時の負荷チェック
→ GPU 3Dが80%以上なら、設定を下げるor冷却対策を検討
② ブラウザの描画負荷を確認
→ GPU使用率が高い場合、ハードウェアアクセラレーションのON/OFFで改善することも
③ AI系アプリの挙動確認
→ GPU Computeが動いていれば、GPUがAI処理に使われている証拠
GPU使用率を“見せるUX”に
・UI設計でアニメーションや影を使いすぎるとGPU負荷が上がる
・LPやブログでGIFや動画を多用する場合は、読者のGPU負荷も意識
・「軽くて速いUI」はGPU使用率を抑える設計から生まれる
「見た目の派手さ」よりも“動きの設計”がUXを左右する
まとめ
タスクマネージャーの GPU使用率 は、PCの視覚処理がどれだけ働いているかを示す体温計のようなもの。
数字の意味を理解すれば、UI設計・動画再生・アプリ挙動の最適化に役立ちます。
阿久梨絵でした!
