仮想メモリ って何が見えるの?──“裏で動いてる”Windowsの仕組みを覗いてみた

こんにちは、阿久梨絵です!
パソコンが重い。アプリが落ちる
そんなとき、よく言われるのが「メモリ不足かも?」という一言。
でも、物理メモリ(RAM)が足りないとき、Windowsは“ 仮想メモリ ”という裏技を使って、なんとか動作を保とうとします。

今回はその「仮想メモリ」の使用状況をどう確認するか、そして“どんなデータがそこにあるのか”をUX視点で解説します。

そもそも仮想メモリとは?

物理メモリが足りないときに、SSDやHDDの一部を“メモリの代わり”として使う仕組み
Windowsでは pagefile.sys という隠しファイルにデータが保存される
一時的な作業領域なので、基本的にはユーザーが直接触れることはない

つまり、仮想メモリは「見えないけど、確実に働いている裏方」です。

使用状況の確認方法(Windows)

仮想メモリの使用量は、タスクマネージャーで確認できます。

手順

1. Ctrl + Shift + Esc を押してタスクマネージャー開く

2. 「パフォーマンス」タブをクリック

3. 左側の「メモリ」を選択

4. 右下に表示される「コミット済み」が仮想メモリの使用量を含む数値

例:コミット済み 9.2GB / 16.0GB → 仮想メモリ含めて9.2GB使用中

この「コミット済み」が多いと、物理メモリだけでは足りず、仮想メモリが使われている状態です。

じゃあ、仮想メモリには何があるの?

基本的には、一時的に退避されたアプリのデータや処理中の情報が入っています。

状態仮想メモリに入る可能性があるもの
アプリを最小化した使ってないアプリの一部データが退避される
複数のタブを開いているブラウザのバックグラウンド処理が仮想メモリに移る
大きなファイルを編集中編集中の一部が仮想メモリに保存される

ただし、直接中身を見ることはできません。
pagefile.sys はOSが管理しており、暗号化・保護されているため、一般ユーザーが開いても意味不明なバイナリデータしか見えません

UX設計者としての視点:仮想メモリは“体験の保険”

仮想メモリは、ユーザーが気づかないところで「快適さ」を守ってくれる存在です。
でも、使われすぎると逆に動作が遅くなる
だからこそ、UX設計者は「仮想メモリに頼らない設計」も意識すべきです。

対策UX的メリット
物理メモリの増設仮想メモリの使用頻度が減り、動作が安定する
不要なアプリの終了メモリ負荷を減らし、仮想メモリへの依存を回避
スタートアップの見直し起動時のメモリ消費を抑えてUXを改善

まとめ

仮想メモリ は、Windowsの“裏で動くUX設計”のひとつ
直接中身は見えないけれど、使用状況を確認することで、パソコンの健康状態がわかります。

「重いな」と感じたら、まずは仮想メモリの使用量をチェック。
それが、快適なUXの第一歩です。
阿久梨絵でした!

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