こんにちは、阿久梨絵です!
「画像形式なんて、軽ければいい」——そう思っていませんか?
実は、画像形式の選び方ひとつで、UIの印象・テンポ・ブランドの語感が大きく変わります。
この記事では、 PNG ・WebP・AVIFの違いを、見え方・読み込み速度・演出力の観点から比較し、使い分け術を紹介します。
まず押さえるべき:画像形式は“見え方の設計”である
・ファイルサイズだけでなく、色の再現性・透明度・レンダリング速度がUIに影響
・特にデザイン・ポップ・テンポ感重視のブランドでは、形式選びがUXそのものになる
形式別比較:見え方・軽さ・演出力
| 形式 | 特徴 | UI印象への影響 |
|---|---|---|
| PNG | 可逆圧縮/透明対応/やや重め | 高精細/“しっかり見せる”印象 |
| WebP | 高圧縮+高画質/透過も可 | 軽快/“テンポ感あるUI”に最適 |
| AVIF | 次世代形式/超高圧縮+高画質 | シャープ/“未来感・洗練”を演出 |
弊社の印象としては「PNG=重厚」「WebP=雑誌的テンポ」「AVIF=未来的ミニマル」
実例:同じ画像を3形式で表示したときの印象差
PNG(1.2MB)
・色が濃く、輪郭がくっきり
・読者の視線が“止まる”
・UI全体が“重厚”に見える
WebP(320KB)
・軽くて速い
・表示テンポが良く、雑誌風UIに最適
・色の再現性も十分
AVIF(180KB)
・超軽量なのに高画質
・ただし、一部ブラウザで非対応
・UIが“洗練されすぎて冷たく見える”ことも
「軽さ」だけで選ぶと、ブランドの語感が失われる可能性もある
実装Tips:CSSで形式を切り替える
html
<picture>
<source srcset=”hero.avif” type=”image/avif”>
<source srcset=”hero.webp” type=”image/webp”>
<img src=”hero.png” alt=”Hero Image”>
</picture>
→ 対応ブラウザにはAVIF/WebPを優先表示
→ 非対応環境にはPNGをフォールバック
“見え方の最適化”は形式の切り替え設計から始まる
使い分け戦略
| 用途 | 推奨形式 | 理由 |
|---|---|---|
| ロゴ・アイコン | SVG or PNG | シャープさ+透明度が必要 |
| ヒーロー画像 | WebP | 軽さ+テンポ感+色再現性がバランス◎ |
| LP背景 | AVIF | 超軽量+高画質で“未来感”を演出 |
| UI部品(ボタンなど) | PNG or WebP | 視認性と演出力を両立 |
“何を伝えたいか”で形式を選ぶのが重要
まとめ
PNG ・WebP・AVIFは、単なるファイル形式ではありません。
それぞれが持つ重さ・鮮明さ・テンポ感・未来感は、UIの印象を左右し、ブランドの語り口に直結します。
・PNGは「しっかり見せたい」場面で力を発揮し、重厚感や信頼感を演出
・WebPは「テンポよく見せたい」場面に最適で、雑誌的なリズムを生む
・AVIFは「洗練された未来感」を出したいときに効くが、冷たさとのバランスが必要
あなたのUIは、どんな語感を持っていますか?
その語感に、今使っている画像形式は合っていますか?
「軽いからWebP」「新しいからAVIF」ではなく、“伝えたい印象”から逆算する設計が、ブランドの記憶に残るUXをつくります。
阿久梨絵でした!
