こんにちは、阿久梨絵です!
WebやUIで 日本語フォント を選ぶとき、「なんとなく違和感がある」「日本語っぽく見えない」——そんな経験、ありませんか?
これはブランドイメージにとって致命的。特にデザインを重視するWebサイトのように日本らしさ・親しみやすさ・ポップさを重視する場合、フォント選びは慎重に。
この記事では、OS環境で日本語フォントを“違和感のない字形に整える”ための設定術と選び方のコツを紹介します。
なぜ“違和感”が出てしまうのか?
よくあるNGポイント
・明朝体や隷書体など、縦長で角ばった字形
・漢字が太く、仮名が細いアンバランスな構成
・中国語圏向けフォントを日本語に流用しているケース
・筆文字風/装飾が強い書体(例:行書体)
結果として「高級料理店の看板」や「海外製アプリUI」っぽく見えることも
OS環境で“日本語らしさ”を保つ設定術
① Windowsで既定フォントを変更する(レジストリ編集)
推奨フォント
・Zen Maru Gothic(親しみ+視認性)
・UDデジタル教科書体(読みやすさ+文化的信頼感)
・Rounded M+ 1c(ポップ感+均整)
レジストリ変更例(※バックアップ必須)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]
“MS UI Gothic”=”Zen Maru Gothic”
「MS UI Gothic」や「Meiryo UI」をZen Maru Gothicなどに置き換えることで、OS全体の印象が変わる
② macOSで日本語フォントを選ぶ
・システムフォントはSan Franciscoが基本(日本語はヒラギノ系)
・「ヒラギノ角ゴ ProN W3」などを選ぶと、違和感を避けつつ視認性も確保
macOSは比較的“違和感”が出にくいが、太さと仮名のバランスには注意
③ ブラウザやエディタのフォント設定も忘れずに
| アプリ | 設定項目 | 推奨フォント例 |
|---|---|---|
| Chrome | Webコンテンツの標準フォント | Zen Maru Gothic |
| VS Code | エディタフォント | M+ 1m / Ricty Diminished |
| Word / Excel | 既定フォント | UDデジタル教科書体 |
「OSだけ変えても意味がない」。アプリ側の設定も統一することで“ブランドの空気感”が整う
フォント選びの思想
| 要素 | 設計ポイント |
|---|---|
| 仮名 | 丸みがあり、漢字と太さが揃っている |
| 漢字 | 角が強すぎず、縦長すぎない |
| 余白 | 詰まりすぎず、呼吸できるUIを演出 |
| 語感 | “やさしくてかわいい”ではなく、“ポップで直感的” |
フォントは“文字”ではなく“人格”。ブランドの声を作る要素
まとめ
OSの 日本語フォント は、ただの文字ではなく、文化的信頼感・視認性・ブランド印象を左右する重要な要素。
“違和感のない字形”を選ぶことで、日本語としての自然さ・親しみやすさ・記憶に残るUIが生まれます。
阿久梨絵でした!
