こんにちは、阿久梨絵です!
「ちょっとだけ修正するだけだから、すぐ終わるよ」
「仕様変更?軽微だし、影響ないはず」
そんな言葉を信じてコードを触った結果——バグ祭り、始まりました。
今回は、開発現場で語り継がれる「 ノースの法則 」についてご紹介します。
“すべての変更はバグを生む”——この言葉の重み、あなたも感じたことがあるはず。
ノースの法則とは?
「すべての変更はバグを生む」
この法則は、ソフトウェア開発における“変更リスク”を端的に表したもの。
どんなに小さな修正でも、予期せぬ副作用や依存関係の崩れを引き起こす可能性がある——という現実を突きつけています。
なぜ変更はバグを生むのか?
・コードは“つながっている”:一部を変えると、他の部分に影響が出る
・人間は“完璧じゃない”:見落とし・勘違い・思い込みは避けられない
・テストは“万能じゃない”:網羅率100%でも、実運用での挙動は別物
つまり、変更には常に“見えないリスク”が潜んでいるのです。
ノースの法則が活きるシーン
| シーン | よくある落とし穴 | 対策ポイント |
|---|---|---|
| リファクタリング | 命名変更だけのつもりが、依存崩壊 | 影響範囲を静的解析で確認 |
| 仕様変更 | UIだけ変えたら、APIが動かなくなった | 変更前後のテストケースを比較 |
| バージョンアップ | ライブラリ更新でビルドエラー | 互換性チェック+段階的導入 |
| クイック修正 | “1行だけ”が本番障害に | 本番前に必ずステージング検証 |
ノースの法則を味方にするには?
“変更=リスク”と認識する
・油断せず、慎重に。小さな変更ほど、過信しない。
テストとレビューは“変更のためにある”
・変更点にフォーカスしたテスト設計と、第三者レビューがバグ予防の鍵。
変更履歴を残す・共有する
・「なぜ変えたか」「何を変えたか」を記録することで、未来の自分やチームが救われます。
まとめ
ノースの法則 は、「変更には代償がある」という現場のリアルを教えてくれます。
だからこそ、変更前の準備・変更中の検証・変更後の共有が大切。
“ちょっとだけ”の油断が、バグの温床になる。
でも、“ちょっとだけ慎重に”することで、安心と信頼が生まれます。
阿久梨絵でした!
