【 Cốc Cốc ってなに?】ベトナム発の“地元最適化”ブラウザ&検索エンジンの正体

こんにちは、阿久梨絵です!
ブラウザの設定画面で見かけた「 Cốc Cốc (コック・コック)」という名前
GoogleでもYahoo! JAPANでもない、聞き慣れないこの選択肢──実は、ベトナムで圧倒的な支持を集める国産ブラウザ&検索エンジンなのです。

今回は、Cốc Cốcの正体とそのユニークな機能、そしてなぜベトナムで人気なのかを解説します。

Cốc Cốcとは?

Cốc Cốc(コック・コック)は、ベトナムのハノイに本社を置く企業が開発したウェブブラウザ&検索エンジンです。
2013年に正式リリースされ、現在ではGoogle Chromeに次ぐ国内シェア2位を誇るほどの人気を持っています。

ベースはChromium(Google Chromeと同じオープンソースエンジン)ですが、ベトナム語ユーザーに特化した独自機能を多数搭載しているのが特徴です。

主な特徴と機能

機能内容
ベトナム語IME発音記号の自動補完で高速入力をサポート
スペルチェックベトナム語の誤字を赤線で指摘
英越辞書英単語にカーソルを合わせるとベトナム語訳を表示
動画ダウンロードYouTubeなどからワンクリックで保存可能
高速DL最大8分割同時ダウンロードで回線が遅くても快適
地図・天気・映画情報検索ボックスからローカル情報を直接取得可能
Facebook接続最適化通信制限下でも安定したアクセスを実現

これらの機能は、ベトナムのネット環境や文化的ニーズに最適化されており、他国製ブラウザでは得られない使いやすさを提供しています。

なぜベトナムで人気なのか?

ベトナム語に完全対応:Googleよりも入力補助や辞書機能が優れている
ローカル情報に強い:地元の映画館、天気、飲食店などを直接検索可能
回線事情に配慮:分割ダウンロードやレジューム機能で低速環境でも快適
広告・SNS連携:FacebookやZaloなど現地SNSとの親和性が高い

つまりCốc Cốcは、ベトナム人の“日常に寄り添う”設計思想で作られたブラウザなのです。

日本から使うメリットは?

日本国内ではあまり使われていませんが、以下のようなケースでは試す価値があります。

ベトナム向けのマーケティングや調査を行う
ベトナム語学習者が辞書機能やIMEを活用したい
現地出張や移住前にネット環境を体験しておきたい

Chromeベースなので、操作感はほぼ同じ日本語表示にも対応しており、導入のハードルは低めです。

まとめ

Cốc Cốc は、単なるローカルブラウザではなく、ベトナム語・文化・通信環境に最適化された“生活密着型ツール”です。
GoogleやFirefoxでは拾いきれないニーズに応えることで、ベトナム国内で高い支持を得ています。

もしあなたがベトナムに関わる仕事や学習をしているなら、Cốc Cốcを試してみる価値は十分にあります。
阿久梨絵でした!

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