こんにちは、阿久梨絵です!
「メニューは多い方が親切?」
「選択肢をたくさん用意すれば、満足度が上がる?」
…実はその“親切”が、ユーザーの行動を止めてしまうかもしれません。
今回は、UX・UI設計や情報発信に欠かせない「 ヒックの法則 」について、わかりやすく解説します。
ヒックの法則とは?
「選択肢が多いほど、意思決定に時間がかかる」
1952年、心理学者ウィリアム・ヒックが提唱したこの法則は、
「人は選択肢が増えるほど、決断に迷い、行動が遅れる」という人間の認知特性を示しています。
ありがちな“選択肢地獄”の例
| シーン | よくある落とし穴 | ユーザーの反応 |
|---|---|---|
| Webサイト | メニューが10個以上 | どこを押せばいいかわからない |
| ECサイト | 商品フィルターが細かすぎる | 絞り込みが面倒で離脱 |
| アプリ設定 | オプションが多すぎる | 結局デフォルトのまま |
| SNS投稿 | ハッシュタグを20個以上 | 情報が埋もれて伝わらない |
ヒックの法則を活かすコツ
選択肢は「絞る」より「導く」
・ただ減らすのではなく、「どれを選べばいいか」が自然にわかる設計が理想。
グルーピングで視認性UP
・選択肢が多い場合は、カテゴリ分けやアイコン化で“迷わない工夫”を。
初期設定は“おすすめ”にしておく
・ユーザーが迷わず進めるよう、最初の選択肢に安心感を持たせる。
まとめ
ヒックの法則 は、「選択肢が多い=親切」ではないことを教えてくれます。
迷わせないこと、安心して選べることが、ユーザー体験の質を高めるカギ。
情報発信でも、PRでも、UI設計でも——
「伝えたいことは何か」「選んでほしい行動は何か」を明確にすることで、シンプルで心地よい導線が生まれます。
阿久梨絵でした!
