こんにちは、阿久梨絵です!
ネットワークの話題でよく出てくる「 VLAN (ブイラン)」。
「なんとなく難しそう…」と思っている方も多いかもしれませんが、実はとても便利で、企業ネットワークでは欠かせない技術なんです。
今回は、VLANの定義や仕組み、導入するメリットまで、初心者にもわかりやすくご紹介します。
VLANとは?
VLANとは 「Virtual Local Area Network(仮想LAN)」 の略。
物理的には1つのネットワークでも、論理的に複数のグループに分割して運用できる技術です。
たとえば、同じスイッチに接続された複数のPCを「部署A」「部署B」に分けて、それぞれ別のネットワークとして扱うことができます。
VLANの仕組み
通常、LANスイッチに接続された機器は、すべて同じネットワークに属します。
しかし、VLANを使うと、スイッチの設定によって通信グループを分けることが可能になります。
VLANの主な種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ポートベースVLAN | スイッチのポートごとにVLANを割り当てる |
| タグVLAN(IEEE 802.1Q) | データにVLAN IDのタグを付けて識別 |
| MACベースVLAN | 機器のMACアドレスで所属VLANを決定 |
| ユーザベースVLAN | 認証されたユーザーごとにVLANを割り当てる |
VLANのメリット
1. セキュリティの向上
部署ごとにネットワークを分けることで、情報漏洩リスクを低減できます。
2. ネットワークの混雑緩和
ブロードキャストの範囲を制限できるため、不要な通信を抑制できます。
3. 柔軟な構成変更
物理的な配線を変えずに、設定だけでネットワーク構成を変更可能。部署の移動や増設にも対応しやすいです。
VLANの例え話
物理的には同じ教室にいる生徒たちを、「男子組」「女子組」に分けて、授業も別々にするようなもの。
同じ空間にいても、論理的には別のグループとして扱う。これがVLANの考え方です。
まとめ
VLAN は、ネットワークを仮想的に分割することで、セキュリティ・効率・柔軟性を高める技術。
企業ネットワークやオフィス環境では、もはや標準的な仕組みです。
「ネットワークを分けたいけど、配線はそのままにしたい」
そんなときこそ、VLANの出番です!
阿久梨絵でした!
