こんにちは、阿久梨絵です!
「KPIを達成するために、まずは数字を伸ばそう!」
そんな目標設定、よくありますよね。でもその数字、ほんとうに“目的”に沿っていますか?
今回は、数字が目的化してしまう危険性を教えてくれる「 グッドハートの法則 」についてご紹介します。
グッドハートの法則ってなに?
「指標が目標になると、その指標は役に立たなくなる」
1975年、経済学者チャールズ・グッドハートが提唱したこの法則は、組織や政策、マーケティングなど幅広い分野で語られています。
簡単に言えば、「数字を伸ばすことが目的になると、本来の目的が見えなくなる」ということ。
どうして指標が“目的化”するの?
・評価制度が数字ベース:「フォロワー数が多い=成果」とされると、数だけを追いがち
・短期的な成果を求められる:すぐに結果が出る指標に集中し、本質が置き去りに
・数字が“わかりやすい”から:可視化しやすい指標ほど、目的と混同されやすい
ありがちな“目的のすり替え”例
| 本来の目的 | 指標 | 起こりがちなズレ |
|---|---|---|
| ユーザー満足度向上 | アプリのDL数 | ダウンロードだけ増えて、使われない |
| 情報発信力の強化 | SNSフォロワー数 | フォロワーは増えたが、エンゲージメントは低下 |
| 社内の生産性向上 | タスク完了件数 | 件数だけ増えて、質が下がる |
グッドハートの法則を防ぐには?
指標は“手段”と割り切る
・数字はあくまで目的達成のための道具。目的とのズレを定期的に見直しましょう。
複数の指標を組み合わせる
・「フォロワー数+いいね率+コメント数」など、複合的に見ることで本質に近づけます。
定性評価も取り入れる
・アンケートやヒアリングなど、“数字にならない声”も大切な判断材料です。
まとめ
グッドハートの法則 は、「数字がすべてじゃないよ」と教えてくれる大切な気づき。
数字は便利だけど、目的を見失うと、逆に遠回りになってしまいます。
だからこそ、数字の“裏側”にある本当の目的を、チームや自分自身と定期的に確認することが大切。
やさしく、しなやかに、目的に向かって進んでいきましょう。
阿久梨絵でした!
