Windows の「仮想メモリ」と「実メモリ」──その使われ方、ちゃんと理解してますか?

こんにちは、阿久梨絵です!
PCが重い、アプリが落ちる、ブルースクリーンが出る…そんなときに関係してくるのが「メモリ」。でも、実メモリ(RAM)と仮想メモリ(pagefile.sys)って、どう使い分けられてるの?と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、 Windows のメモリ管理の仕組みをわかりやすく解説します。

実メモリ(RAM)とは?

PCに物理的に搭載されている高速なメモリ
アプリやOSの処理をリアルタイムで実行する領域
速度が速く、アクセス頻度が高い処理はここで行われる
・例:ブラウザの表示、動画再生、Excelの編集など

仮想メモリ(pagefile.sys)とは?

実メモリが足りなくなったとき、ストレージ(SSD/HDD)を一時的なメモリとして使う仕組み
Windowsが自動で管理し、「ページファイル」としてCドライブに保存
速度は遅いが、メモリ不足によるクラッシュを防ぐ安全装置として機能
・例:バックグラウンドで動いているけど今は使ってないアプリの一時退避

実メモリと仮想メモリの使われ方

状況実メモリ仮想メモリ
通常時メインで使用ほぼ使われない(待機)
メモリ不足時優先的に使われる足りない分を補うために使用開始
多数アプリ起動時高速処理に集中低優先の処理を退避させる
クラッシュ時メモリダンプ保存不可ダンプ保存に必要(原因特定に必須)

よくある誤解

・「仮想メモリはランダムに使われる」→誤解です!
 Windowsは実メモリを優先的に使い、足りないときだけ仮想メモリに逃がすという明確なルールで動いています。

・「メモリが多ければ仮想メモリは不要」→これも誤解!
 一部のアプリやシステム処理では、仮想メモリが必須です。完全にOFFにすると、ブルースクリーンやエラーの原因になります。

仮想メモリの設定はどうすべき?

初心者は「自動管理」でOK
固定サイズにする場合は、RAMの1〜3倍程度が目安
SSD環境なら、仮想メモリの速度低下はほぼ気にならない
無効化は非推奨。安定性が大きく損なわれます

まとめ

Windows は、実メモリをメインに使い、足りないときだけ仮想メモリを使うという、明確な優先順位と設計思想で動いています。
仮想メモリは「適当にランダム使用される」わけではなく、システムの安定性を守るための補助機能なのです。
設定をいじる前に、その役割と仕組みを理解することが、快適なPC環境への第一歩です。
阿久梨絵でした!

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