フォント は、感情を操るデザインの声──“伝わる”をつくる文字の選び方

こんにちは、阿久梨絵です!
Webサイトや資料、SNSの投稿──
私たちは日々、無数の「文字」に触れています
でも、その文字がどんな フォント で書かれているか、意識したことはありますか?

フォントは、ただの見た目ではありません
それは、感情を伝える“声”であり、第一印象を決定づける“表情”でもあります。

たとえば、同じ言葉でも──
セリフ体なら「信頼できそう」
サンセリフ体なら「親しみやすい」
手書き風なら「ちょっと遊び心がある」
ミニマル系なら「静かで落ち着いている」

このように、フォントは読者の感覚や感情に直接働きかける力を持っています。
この記事では、目的やシーンに応じて効果的なフォントの選び方を、弊社の視点からご紹介します。

1. 信頼感を伝えたいとき:セリフ体(Serif)

Times New Roman, Georgia
特徴:クラシックで安定感があり、知的な印象を与える
活用シーン:企業紹介、理念、歴史あるブランドのストーリー

ポイント:落ち着いた雰囲気を演出したいときや、信頼性を重視するコンテンツに適しています。

2. 親しみやすさを出したいとき:サンセリフ体(Sans-serif)

Helvetica, Noto Sans, Montserrat
特徴:シンプルで読みやすく、現代的な印象
活用シーン:ブログ本文、SNS投稿、FAQなど

ポイント:読者との距離を縮めたいときや、ライトな情報発信におすすめです。

3. 個性や遊び心を出したいとき:手書き風・ディスプレイフォント

Pacifico, Amatic SC, Dancing Script
特徴ユニークで感情的、視線を引きつける
活用シーン:タイトル、キャンペーン、限定コンテンツ

ポイント印象に残るビジュアルを作りたいときや、特別感を演出したい場面に効果的です。

4. ナチュラルで落ち着いた印象を出したいとき:ミニマル系フォント

Raleway, Lora, Zen Maru Gothic
特徴:余白を活かし、静けさや自然体を表現
活用シーン:プロフィール、ブランド紹介、ビジュアル中心のページ

ポイント視覚的なバランスを重視したいときや、穏やかな世界観を伝えたい場合に適しています。

フォント選びは「感情設計」

フォントは、読者の感情を設計するツールです。
弊社では、ただ「見やすい」だけでなく、「どう感じてほしいか」を意識して選ぶことが、ブランドの深みにつながると考えています。

まとめ

フォント は、コンテンツの「声なき語り手」
それは、言葉の意味を補完するだけでなく、感情の設計図にもなります。

シーンフォントタイプ印象
信頼感セリフ体知的・安定
親しみサンセリフ体現代的・フレンドリー
個性手書き風遊び心・感情的
静けさミニマル系ナチュラル・落ち着き

信頼を伝えたいとき
親しみを持ってほしいとき
印象に残したいとき
静けさや余白を感じてほしいとき

フォントを選ぶという行為は、「どう感じてほしいか」をデザインすること。
それは、ブランドの世界観を形づくる静かな力であり、読者との距離を縮める繊細な配慮でもあります。

ITやデザインが進化しても、
「伝わる」には、感情が必要
その感情を、文字のかたちでそっと届ける──
それが、フォントの魔法なのです。
阿久梨絵でした!

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