こんにちは、阿久梨絵です!
オンラインショッピングや実店舗での支払いに欠かせない「 クレジットカード決済 」。
その裏側では、カード情報のやり取りや認証を安全に行うための「プロトコル」が活躍しています。
この記事では、クレジット決済に使われる主要なプロトコルの種類と役割について、初心者にもわかりやすく解説します。
プロトコルとは?
「プロトコル」とは、通信のルールや手順を定めた規格のこと。
クレジット決済においては、カード情報を安全に送信し、認証・承認を行うための仕組みです。
クレジット決済で使われる主なプロトコル
1. EMV(ICカード決済の世界標準)
・EMVは「Europay・MasterCard・Visa」が共同開発したICカードの決済規格。
・カードのICチップから暗号化された情報を読み取り、決済サーバーへ送信。
・PINコードや署名による本人確認が可能。
・日本でも「IC対応端末」が普及しており、セキュリティ性が高い。
2. 3Dセキュア(本人認証プロトコル)
・オンライン決済時に、カード所有者の本人確認を追加するプロトコル。
・Visaでは「Visa Secure」、MasterCardでは「Identity Check」と呼ばれる。
・パスワード、SMS認証、顔認証などを使って不正利用を防止。
・最近では「3Dセキュア2.0」に進化し、UXとセキュリティの両立が進んでいる。
3. NFC / FeliCa(非接触型決済)
・スマホやICカードをかざすだけで決済できるプロトコル。
・NFCはApple PayやGoogle Payなどで採用。
・FeliCaは日本独自の高速通信方式で、Suicaや楽天Edyなどに使われる。
・店舗のPOS端末とカード・スマホ間で瞬時に情報をやり取り。
4. QRコード決済プロトコル
・スマホでQRコードを読み取って決済する方式。
・PayPay、LINE Pay、楽天ペイなどが代表例。
・通信プロトコルとしては、HTTPSやAPI連携が中心。
・クレジットカードと紐づけて使うケースも多い。
ECサイトやアプリで使われるプロトコル
開発者がクレジット決済を導入する際には、以下のようなプロトコル設計が必要です。
| プロトコル | 内容 |
|---|---|
| リンク型決済 | ユーザーが決済代行会社のページに遷移してカード情報を入力 |
| トークン型決済 | サイト内でカード情報を入力し、トークン化して安全に送信 |
| キックバック通知 | 決済完了後、決済代行会社が自社サーバーに結果を通知 |
これらは「API連携」や「Webhook通知」などの技術を使って構築されます。
まとめ
クレジット決済 のプロトコルは、セキュリティ・利便性・互換性を支える重要な仕組みです。
ユーザーが「一瞬で支払い完了」と感じる裏側には、複雑で高度な通信手順が隠れています。
今後は、生体認証やAIによる不正検知など、さらに進化したプロトコルが登場するでしょう。
開発者や運営者は、目的に応じて最適なプロトコルを選び、安心・快適な決済体験を提供することが求められます。
阿久梨絵でした!
