こんにちは、阿久梨絵です!
「1」「A」など、全角の英数字を見ると、なぜかモヤッとする。
それ、 エンジニア 脳が反応している証拠かもしれません。
今回は、なぜ全角英数字が“気持ち悪い”と感じられるのか、そしてそれが実際にエラーの原因になる理由を、技術的な視点から解説します。
全角英数字とは?なぜ存在するのか
全角英数字は、もともと日本語の文字幅(全角)に合わせて表示するために作られたもの。
たとえば「A」「1」などは、漢字やひらがなと同じ幅で表示されます。
一方、半角英数字は英語圏の標準であり、ASCIIコードに準拠した世界共通の文字セットです。
なぜ“気持ち悪い”のか?——それ、実害あります
エンジニアが全角英数字を嫌うのは、見た目の違和感だけではありません。
実際に、以下のようなトラブルの温床になるからです。
1. 文字コードが違う
・半角「1」:U+0031(ASCII)
・全角「1」:U+FF11(全角数字)
→ 見た目は似ていても、まったく別の文字として扱われます。
2. バリデーションエラーの原因に
・ログインフォームやパスワード入力で「全角1」を使うと、認証エラーになることがあります。
・数値計算やデータベース検索で、全角が混ざると一致しない・計算できないなどの不具合が発生。
3. デバッグ地獄に陥る
・「なんで動かないの?」と思ったら、全角スペースや全角記号が混ざっていた……というのはあるある中のあるある。
実例:全角が引き起こす“地味に怖い”バグ
user_input = “1”
if user_input == “1”:
print(“OK”)
else:
print(“NG”)# → NGになる
このコード、見た目は同じ「1」なのにNGになります。
なぜなら “1”(全角)と “1”(半角)は別物だから。
対策:全角を排除するための習慣
・入力チェックで str.isdigit() ではなく re.match(r”^[0-9]+$”, s) を使う
・フォーム入力時に inputmode=”numeric” や pattern=”[0-9]*” を指定
・データベース登録前に normalize() や replace() で半角変換
・コードレビューで「全角混入チェック」を習慣化
まとめ
全角英数字は、人間には見分けづらく、機械にはまったく別物。
だからこそ、 エンジニア は「全角を見るとゾワッとする」んです。
これは単なる感覚ではなく、実務で痛い目を見てきた経験則。
「半角が正義」というより、「半角でなければ壊れる世界」に私たちは生きているのです。
阿久梨絵でした!
