こんにちは、阿久梨絵です!
セキュリティの話題でよく登場する「DoS攻撃」と「 DDoS攻撃 」。
名前が似ていて混乱しがちですが、実は攻撃の規模や手法に大きな違いがあります。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、両者の違い・仕組み・そして具体的な対策方法までを解説します。
DoS攻撃とは?
DoS(Denial of Service)攻撃とは、
1台のコンピュータから大量のリクエストやデータを送りつけ、
標的のサーバやネットワークを過負荷にしてサービスを妨害する攻撃です。
・単一の送信元から攻撃
・サーバのCPUやメモリを使い果たしてダウンさせる
・例:F5連打、メールボム、Ping of Death
DDoS攻撃とは?
DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃は、
DoS攻撃を“分散型”に進化させたもので、
複数のコンピュータ(ボットネット)を使って一斉に攻撃する手法です。
・数百〜数万台の踏み台PCから同時攻撃
・攻撃元が分散しているため、追跡や遮断が困難
・例:SYNフラッド、UDPフラッド、DNSフラッド
DoSとDDoSの違いまとめ
| 比較項目 | DoS攻撃 | DDoS攻撃 |
|---|---|---|
| 攻撃元 | 1台のPC | 多数のPC(ボットネット) |
| 規模 | 小〜中規模 | 大規模・長時間 |
| 特定のしやすさ | 比較的容易 | 非常に困難 |
| 攻撃手法 | 単純 | 複雑・多層的 |
| 対策難易度 | 中程度 | 高度な防御が必要 |
被害事例とリスク
・ECサイトが数時間ダウン → 売上損失
・金融機関がDDoS攻撃 → 信頼失墜
・一般ユーザーのPCが踏み台にされる → 知らぬ間に加害者に
対策方法
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 通信監視 | 異常なトラフィックを検知(NetFlowなど) |
| IP制限 | 特定地域やIPからのアクセスを遮断 |
| WAF/CDN導入 | 攻撃トラフィックを分散・遮断 |
| DDoS対策サービス | クラウド型防御で大規模攻撃に対応 |
まとめ
DoS攻撃と DDoS攻撃 は、どちらもサービスを妨害するサイバー攻撃ですが、
攻撃元の数と規模の違いが最大のポイントです。
「うちは小規模だから大丈夫」ではなく、
誰でも被害者にも加害者にもなり得るのが現代の脅威。
日々の監視と対策が、安心なネット環境を守る鍵です。
阿久梨絵でした!
