こんにちは、阿久梨絵です!
Webサイトで「 横断歩道 の画像をすべて選択してください」と言われて、つい「これって本当に横断歩道?」と悩んだ経験、ありませんか?
この出題形式は、Googleの「reCAPTCHA」による人間判定テスト。
でもなぜ“横断歩道”なのか?
その理由には、AIとの終わりなき知恵比べが隠されているのです。
CAPTCHAとは?
CAPTCHAは「人間とボットを見分けるためのテスト」。
かつては歪んだ文字を読み取る形式が主流でしたが、AIがそれを突破できるようになり、次のステージへと進化しました。
なぜ「横断歩道」が選ばれるのか?
1. 画像認識が難しい対象だから
横断歩道は、白線が一部しか写っていなかったり、車線と見分けがつきにくかったりします。
AIにとっては「これは横断歩道か?」の判断が難しいのです。
2. ラベル付けが困難
AIは画像にラベルを付けて学習しますが、「横断歩道」は風景の一部であり、明確な境界がないため、正確なラベル付けが難しい対象です。
3. 人間なら“文脈”で判断できる
人間は「道路の端に白線がある」「信号機が近くにある」など、文脈から横断歩道を推測できます。
AIはこの“文脈理解”が苦手。だからこそ、横断歩道は人間に有利な出題なのです。
AIとのいたちごっこ
CAPTCHAは常に「AIが突破できない問題」を探しています。
しかし、AIの進化は早く、画像認識技術も日々向上。
実際、横断歩道の画像選択も、研究者によって突破されつつあります。
その結果、CAPTCHAはさらに難しい画像や、動き・文脈・錯覚を使った新しい形式へと進化しています。
CAPTCHAの未来
錯覚を使ったIllusion CAPTCHA
・視覚的トリックでAIを混乱させる新方式
3Dモデルや漫画の順番並べ
・文脈理解が必要な問題でAIをふるいにかける試みも
行動分析型(Invisible reCAPTCHA)
・ユーザーのマウスの動きや滞在時間で人間かどうかを判断
まとめ
「 横断歩道 を選べ」というCAPTCHAは、
人間の“文脈理解”と“直感”を活かした、AIとの知恵比べの最前線。
次にこの問題に出会ったら、
「これはAIとの戦いなんだ」と思って、ちょっと誇らしく選んでみてください。
阿久梨絵でした!
