こんにちは、阿久梨絵です!
インターネットのIPアドレスは、従来のIPv4では枯渇が進み、次世代規格である IPv6 への移行が進んでいます。
サイト運営者にとってIPv6対応は、表示速度の改善・SEO対策・将来の安定性に直結する重要な施策です。
この記事では、IPv6対応の具体的な手順と注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
IPv6対応の基本ステップ
1. サーバーがIPv6に対応しているか確認する
まずは、契約しているレンタルサーバーやホスティングサービスがIPv6に対応しているかを確認しましょう。
| サーバー | IPv6対応状況 | 備考 |
|---|---|---|
| Xserver | ✅ 対応済み | DNS設定でAAAAレコード追加可能 |
| ConoHa WING | ✅ 対応済み | IPv6有効化は手動設定 |
| さくらのレンタルサーバ | 一部対応 | プランによって異なる |
| ロリポップ | ❌ 非対応(2025年現在) | IPv6未対応 |
2. DNSに「AAAAレコード」を追加する
IPv6対応の鍵となるのが、DNSにAAAAレコード(IPv6アドレス)を設定することです。
方法
・サーバーのDNS管理画面にアクセス
・ドメインの設定項目で「AAAAレコード」を追加
・IPv6アドレスを入力(サーバー側で提供される)
補足:AレコードはIPv4、AAAAレコードはIPv6です。
3. CDNを使ってIPv6対応を簡略化する
CloudflareなどのCDNを使えば、IPv6対応がワンクリックで可能です。
Cloudflareの場合
・ドメインをCloudflareに登録
・「Network」設定で「IPv6 Compatibility」をONにする
・DNSにAAAAレコードが自動追加される
CDNを使うことで、サーバーがIPv6非対応でもIPv6接続を提供できる場合があります。
4. WordPressやCMSの互換性を確認する
WordPressなどのCMSは基本的にIPv6対応していますが、以下の点を確認しましょう。
・使用しているテーマやプラグインがIPv6で正常動作するか
・外部APIや広告タグがIPv6接続で問題ないか
・アクセス解析ツール(Google Analyticsなど)がIPv6を正しく記録できるか
IPv6対応時の注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| IPv4との共存 | IPv6のみ対応にすると、一部ユーザーが接続できなくなる |
| ログ解析 | IPv6アドレスは形式が複雑で、IPベースの解析が難しくなる |
| ISPの対応状況 | 一部プロバイダではIPv6接続が不安定な場合もある |
| キャッシュ挙動 | CDN利用時、IPv6とIPv4でキャッシュが分離されることがある |
IPv6対応チェック方法
対応後は、以下のツールで確認しましょう。
・[IPv6 Test](https://ipv6-test.com/)
・[DNS Checker](https://dnschecker.org/) → AAAAレコード確認
・nslookup -type=AAAA yourdomain.com(ターミナル)
まとめ
IPv6 対応は、すぐに劇的な変化があるわけではありませんが、モバイルユーザーの表示速度改善・SEO評価・技術的信頼性において確かなメリットがあります。
DNS設定やCDNの活用で、意外と簡単に導入できるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
阿久梨絵でした!
