DVD に国境がある理由──リージョンコードという見えないルール

こんにちは、阿久梨絵です!
DVD を再生しようとしたら、こんな表示が出たことはありませんか?
このディスクはこの地域では再生できません

えっ、なんで?同じDVDなのに?──そんな疑問にお答えします。
今回は、DVDに設定されている「リージョンコード(地域コード)」のしくみと、その背景についてやさしく解説します。

リージョンコードってなに?

DVDには「どの地域で再生できるか」を示す数字のコードが設定されています。
これは「リージョンコード」と呼ばれ、DVDプレイヤーや再生ソフトにも同様のコードが設定されています。

主なリージョンコード一覧

コード対象地域
1北米(アメリカ・カナダなど)
2日本・ヨーロッパ・中東など
3東南アジア
4南米・オーストラリアなど
5ロシア・アフリカなど
6中国

※日本は「リージョン2」に分類されます。

なぜ地域制限があるの?

1. 映像作品の販売戦略

映画やドラマは、地域ごとに公開時期や価格が異なることがあります
たとえば、アメリカではすでにDVD化されている作品が、日本ではまだ劇場公開中──というケースも。
そのため、他地域のDVDが先に流通すると、販売戦略が崩れてしまうのです。

2. 著作権・契約の都合

映像作品の配信権や販売権は、地域ごとに異なる企業が持っていることがあります。
そのため、契約上の制限として、再生地域を限定する必要があるのです。

3. 言語・字幕・仕様の違い

DVDには言語・字幕・メニュー構成など、地域ごとの仕様が含まれています。
再生環境が異なると、正しく表示されない・操作できないといった問題が起こることも。

再生できないときの対処法は?

再生ソフトの設定を確認(PCの場合、リージョン変更が可能なことも。ただし回数制限あり)
リージョンフリーのプレイヤーを使う(すべての地域コードに対応した機器)
正規の地域版DVDを購入する(最も安全で確実な方法)

まとめ

でもあります。DVD の地域制限は、ただの不便ではなく、映像作品を守るための仕組み
販売戦略・契約・仕様の違い──その背景を知ると、ちょっと納得できるかも。

「世界中どこでも同じ映像が見られる」時代になりつつある今、
リージョンコードはその過渡期の名残とも言える存在です。
阿久梨絵でした!

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