こんにちは、阿久梨絵です!
バグの少ないコード、保守しやすい設計、安心してリリースできるテスト体制。
これらはすべて「品質の良いプログラム」を支える要素です。
今回は、 プログラム品質 を高めるために弊社が意識している施策を、設計・実装・テスト・チーム運営の4つの観点から整理してみました。
設計:バグを生まない・生まれにくい構造を作る
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| 責務の分離 | クラスや関数に明確な役割を持たせる(SRP) |
| 依存関係の明示 | DI(依存性注入)やインターフェース設計で柔軟性を確保 |
| 例外処理の設計 | 予期せぬエラーが致命的にならないように設計段階で考慮 |
| 状態管理の簡素化 | グローバル状態や副作用を減らし、予測可能な挙動にする |
実装:メンテナンス性を重視したコードを書く
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| 命名の一貫性 | 変数・関数・ファイル名に意味を持たせ、読みやすくする |
| コメントよりも構造 | コメントに頼らず、コード自体が意図を語るように |
| 冗長な処理の排除 | DRY原則(Don’t Repeat Yourself)を徹底 |
| リファクタリングの習慣化 | 機能追加の前後でコードを整理する文化を持つ |
テスト:網羅性と信頼性を担保する
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| テストケースの洗い出し | 正常系・異常系・境界値・例外・並列処理などを網羅 |
| 自動テストの導入 | ユニットテスト・統合テスト・E2EテストをCIに組み込む |
| テストデータの設計 | 実運用に近いデータで検証することで、現実的な品質を確保 |
| テストの可読性 | テストコードも「ドキュメント」として読めるように書く |
チーム・文化:品質を支える土壌を育てる
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| コードレビューの徹底 | 複数人の目で品質を担保し、知識共有も促進 |
| CI/CDの整備 | テスト・ビルド・デプロイを自動化し、人的ミスを減らす |
| ドキュメントの充実 | 設計意図・仕様・制約を明文化して属人化を防ぐ |
| 技術的負債の管理 | TODOや課題を放置せず、定期的に返済する文化を持つ |
その他の施策
静的解析ツールの導入(例:flake8, ESLint, SonarQube)
→ コーディング規約の逸脱や潜在的なバグを検出
ペアプログラミングやモブプログラミング
→ 実装中にリアルタイムでレビューが入り、品質が自然に向上
ユーザー視点でのUXテスト
→ 技術的には正しくても、使いにくいUIは「品質が悪い」と感じられる
まとめ
プログラム品質 の向上は「設計・実装・テスト」だけでなく、チームの文化や開発体制にも深く関わっています。
バグを減らすことだけが目的ではなく、安心して変更できるコード、未来の自分や他人が触っても壊れないコードを目指すことが、真の品質向上だと思っています。
阿久梨絵でした!
