こんにちは、阿久梨絵です!
アプリを開いたとき、Webページを読み込んだとき、
画面の中央で ぐるぐる と回るローディングアイコン。
私たちはそれを見ながら、ふとこう感じることがあります。
「これ、ちゃんと動いてるのかな…?」
「終わる気配がない…」
「もしかして、止まってる?フリーズしてる?」
たった数秒のことでも、不安がじわじわと広がっていく──
そんな経験、ありませんか?
「ぐるぐる」は、沈黙か、無視か?
ローディングアイコンは、本来処理中であることを知らせるサインです。
・ユーザーに「待ってください」と伝える
・システムが動いていることを示す
・完了までの“つなぎ”として機能する
でも、ぐるぐるがいつ終わるか分からないと、
それは「沈黙」ではなく「無視」に感じられてしまうことがあります。
UXにおける“待ち時間”の心理
人は、待つことそのものよりも、“待ちの見通し”がないことに不安を感じます。
| 状況 | 感情 | UX的影響 |
|---|---|---|
| 待ち時間が明示されている | 安心・納得 | 待てる余裕が生まれる |
| 進捗が見えない | 不安・焦り | 離脱・誤操作の原因に |
| ぐるぐるが長すぎる | 疑念・苛立ち | サービスへの不信感 |
つまり、「ぐるぐる」は、進捗が見えない“沈黙の圧力”なのです。
待たせるなら、どう安心させるか?
UX設計において、待ち時間は避けられないもの。
だからこそ、“待たせ方”が重要になります。
・進捗バーで残り時間を示す
・「あと○秒で完了します」とメッセージを添える
・アニメーションに意味を持たせる(変化・段階)
・ユーザーに選択肢を与える(キャンセル・再試行)
「待つこと」は、信頼の設計でもあります。
それを丁寧に扱うことで、使う人の不安を安心に変えることができるのです。
まとめ
「読み込み中」のぐるぐるは、
ただのアニメーションではなく、使う人の感情に直接触れるUIです。
進捗が見えないとき、
人は「待っている」のではなく、「見捨てられた」と感じることがある。
だからこそ、UX設計には“沈黙に意味を持たせる工夫”が必要なのです。
「待つこと」を、ただの時間ではなく、安心の時間に変える──
それが、使う人に寄り添うUXのあり方ではないでしょうか。
阿久梨絵でした!
