こんにちは、阿久梨絵です!
IllustratorやInkscapeなどの“ ドロー系アプリ ”は、ベクター形式で図形や線を描くことができる便利なツールです。
でも、同じアプリを使っていても、プロのクリエイターと一般ユーザーでは使い方がまったく違うことに気づいたことはありませんか?
この記事では、両者の違いを「目的」「操作」「思考スタイル」の3つの視点から整理し、自分に合った使い方を見つけるヒントをお届けします。
1. 目的の違い:何を作るかで、使い方が変わる
| ユーザー層 | 主な目的 |
|---|---|
| クリエイター | ロゴ・UI・印刷物・商業デザインなどの制作 |
| 一般ユーザー | SNS投稿・資料用図解・趣味のイラストなど |
プロは「納品物」としての完成度や再利用性を重視しますが、一般ユーザーは「見た目が整えばOK」という完成形重視の傾向があります。
2. 操作の違い:どこまで“触る”かが違う
| 項目 | クリエイター | 一般ユーザー |
|---|---|---|
| パス操作 | ベジェ曲線やアンカーポイントを細かく調整 | 自動図形や手描きツールを中心に使用 |
| レイヤー管理 | 論理的に分けて構成・命名 | 単一レイヤーや少数レイヤーで完結 |
| 色指定 | CMYK/RGB・スポットカラーを厳密に管理 | カラーパレットから直感的に選ぶ |
| ファイル形式 | SVG・EPS・PDFなどで納品 | PNG・JPEGなどで保存・共有 |
| ショートカット | キーボード操作で効率化 | GUI中心で操作(マウス・タッチ) |
3. 思考スタイルの違い:構造 vs 見た目
クリエイターは「構造」や「再利用性」を意識して作る
・ シンボル化、グリッド設計、スタイル統一など
一般ユーザーは「見た目が整えばOK」
・ その場で調整、感覚的な配置、装飾重視
4. でも、境界は曖昧になってきている
最近は、一般ユーザーでもSNS投稿や資料作成で“見せ方”にこだわる人が増えており、クリエイター的な使い方をするケースも増えています。
逆に、プロのクリエイターでも「ラフはiPadでざっくり描く」など、ライトなツールを併用する柔軟さが求められています。
まとめ
・同じ ドロー系アプリ でも、目的とスキルで使い方は大きく変わる
・クリエイターは「構造と再利用性」、一般ユーザーは「完成形と直感性」
・どちらが正しいという話ではなく、目的に合った使い方がベスト
「プロっぽく見せたい」「もっと効率よく描きたい」と思ったら、
少しだけ“クリエイターの視点”を取り入れてみるのもおすすめです。
阿久梨絵でした!
