Wi-Fiルーター の電源を入れてから使えるまで、なぜ時間がかかるの?

こんにちは、阿久梨絵です!
電源入れたのに、まだネット使えない…

停電後やルーターの再起動時、こんな経験ありませんか?

Wi-Fiの電源入れたのに、まだネットが使えない…
スマホは“接続済み”って出てるのに、ページが開かない…

数十秒〜数分の“待ち時間”。
このモヤモヤの正体は、 Wi-Fiルーター が裏でこなしている複雑な準備作業にあります

今回は、電源ONからネットが使えるまでの流れを、わかりやすく解説します。

Wi-Fiルーターは「小さなコンピューター」

まず前提として、Wi-Fiルーターは単なる“電波発信機”ではありません
内部にはCPUやメモリがあり、OS(ファームウェア)も搭載された小さなコンピューターです。

電源を入れると、以下のようなステップを順番にこなします。

電源ONからネット接続までの流れ

ステップ処理内容所要時間の目安
ルーター起動ハードウェア初期化・OS起動約10〜30秒
WAN接続モデムとの通信・プロバイダー認証約10〜60秒
Wi-Fi発信SSIDのブロードキャスト・暗号化設定約5〜15秒
端末接続スマホやPCが認証・IP取得約5〜20秒

合計で30秒〜2分程度かかるのが一般的です

① ルーターの起動

・電源ON → CPU・メモリなどの初期化
・内部OS(ファームウェア)の立ち上げ
・設定ファイルの読み込み(SSID、暗号化方式など)

この段階で、ルーターは「自分の頭脳を起動している」状態です。

② インターネット接続(WAN)

・モデムとの通信開始(PPPoEやDHCPなど)
・プロバイダーとの認証(ID・パスワード)
・グローバルIPアドレスの取得

ここでつまずくと、「Wi-Fiはつながってるのにネットが使えない」状態になります。
つまり、Wi-Fiとインターネット接続は別物なんです。

③ Wi-Fi電波の発信

・SSID(ネットワーク名)のブロードキャスト開始
・WPA2などの暗号化方式の適用
・周波数チャンネルの選定(混雑回避)

この段階でようやく、スマホやPCが「Wi-Fiネットワークを見つける」ことができます

④ 端末側の接続処理

・端末がSSIDを検出
・パスワード認証
・IPアドレスの取得(DHCP)
・DNS設定などのネットワーク構成

ここまで終わって、ようやく「ネットが使える」状態になります。

もし異常に遅い場合は?

ファームウェアが古い → アップデートしてみる
・モデムとの接続方式(PPPoE)が遅い → IPv6やDHCPに変更できるか確認
・電波干渉が多い → チャンネルを手動で変更
ルーターの性能が低い → 買い替え検討もあり

まとめ

Wi-Fiルーター の電源を入れてからネットが使えるまでの数分間。
それは、ルーターが小さなコンピューターとして、複雑な準備をこなしている時間です。

次に「まだつながらない…」と感じたら、
その裏で働いている技術たちに、ちょっとだけ思いを馳せてみてください。
そして、もし待ち時間が長すぎるなら、設定や機器の見直しが快適なネット生活への第一歩です。
阿久梨絵でした!

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