こんにちは、阿久梨絵です!
メールでも、フォームでも、チャットでも。
「 送信 」ボタンを押す瞬間、ふと手が止まることがあります。
「この文章で大丈夫かな?」
「誤字はない?」
「相手にどう伝わるだろう…」
ほんの一瞬のことなのに、そこには小さな緊張と、確かな心理の揺れがあります。
「送信」は、取り消せない行為
「送信」には、“確定”という意味が含まれています。
それまでの編集や推敲は、すべて「送信」で終わる。
だからこそ、押す前に迷うのです。
・一度送ったら、取り消せないかもしれない
・相手の反応が気になる
・自分の言葉が、意図しない形で届くかもしれない
この緊張は、“言葉が外に出る”という感覚に対する自然な防衛反応なのかもしれません。
ITは「確定」を急ぎすぎる?
多くのサービスでは、「送信」ボタンは目立つ位置にあり、
押すとすぐに処理が始まります。
でも、使う人の心理は、そんなに速く動けない。
・「確認画面がほしい」
・「一度“下書き”にしたい」
・「送信後に“取り消し”できる余白がほしい」
ITの設計が、使う人の“ためらい”に寄り添えているか——
それが、安心して使えるかどうかの分かれ目になるのです。
「送信」は、気持ちを手放す瞬間
「送信」ボタンを押すとき、
それはただの操作ではなく、自分の気持ちを手放す瞬間でもあります。
「この言葉が、誰かに届く」
「もう、戻れない」
でも、それでも押す。
それは、信じることの始まりなのかもしれません。
まとめ
「送信」ボタンを押すときの緊張は、
使う人が自分の言葉に責任を持とうとしている証です。
だからこそ、ITはその“ためらい”に寄り添う設計であってほしい。
確認画面、取り消し機能、下書き保存——
それらは、単なる機能ではなく、使う人の心理に対する配慮なのです。
阿久梨絵でした!
