こんにちは、阿久梨絵です!
日本を象徴する山「富士山」。英語では「Mt. Fuji」と表記されますが、 ローマ字 で「ふ」は「hu」とも書けるはずなのに、なぜ「Huji」ではなく「Fuji」なのでしょうか?
この記事では、ローマ字の種類と国際的な慣習を軸に、「Mt. Fuji」の表記の理由をわかりやすく解説します。
ローマ字には種類がある
日本語をアルファベットで表記する「ローマ字」には、主に以下の3種類があります。
| ローマ字体系 | 特徴 | 「ふ」の表記 | 用途 |
|---|---|---|---|
| ヘボン式 | 英語話者向け。発音重視 | fu | パスポート・地名・人名など国際表記 |
| 訓令式 | 日本政府が定めた教育用 | hu | 学校教育・公文書など |
| 日本式 | 古典的。訓令式に近い | hu | 一部辞書・文法書など |
「ふ」はどう発音される?
・日本語の「ふ」は、国際音声記号で [ɸ](両唇を使った無声音)と表されます。
・英語の「f」は [f](上の歯と下唇を使う)で、厳密には違う音。
・しかし、英語話者にとって「fu」の方が自然に近い音として認識されるため、ヘボン式では「fu」と表記されます。
「Mt. Fuji」が使われる理由
1. ヘボン式が国際標準
・「Mt. Fuji」は、ヘボン式ローマ字に基づいた表記。
・パスポート、人名、地名など、国際的な場面ではヘボン式が採用される。
2. 英語話者にとって読みやすい
・「Huji」だと「ハジ」と読まれる可能性がある。
・「Fuji」は「フジ」に近い発音で伝わる。
3. 歴史的な定着
・明治時代からヘボン式が使われており、「Fuji」は世界中で定着している。
・観光・文化・メディアでも「Mt. Fuji」が標準。
比較表:富士山のローマ字表記
| 表記 | ローマ字体系 | 読まれ方(英語話者) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Mt. Fuji | ヘボン式 | フージィ(近い) | 国際的に定着 |
| Mt. Huji | 訓令式 | ハジ・フージ(誤読) | 誤解されやすい |
まとめ
富士山が「Mt. Fuji」と表記されるのは、ヘボン式 ローマ字 が国際標準であり、英語話者にとって自然な発音に近いからです。
「Huji」も理論上は間違いではありませんが、実際には使われません。
地名や人名を英語で表記する際は、意味だけでなく、発音や慣習も考慮することが大切です。
阿久梨絵でした!
