こんにちは、阿久梨絵です!
「1ギガの 通信速度 」と聞いて、「1GBのファイルが1秒で送れるのかな?」と思ったことはありませんか?
実はそれ、ちょっと違うんです。
通信速度は「ビット(b)」単位で表され、ファイルサイズは「バイト(B)」単位。
さらに、通信には“オーバーヘッド”という隠れた時間やデータのやり取りも含まれます。
ビットとバイトの違い
| 単位 | 記号 | 内容 |
|---|---|---|
| ビット | b | 最小の情報単位。0か1の1桁分 |
| バイト | B | 8ビットで1バイト。文字や画像などのデータを構成する単位 |
1バイト = 8ビットなので、
500MBのファイルは → 500 × 8 = 4,000Mb(メガビット)になります。
通信速度は「bps(ビット毎秒)」で表す
「1Gbps(ギガビーピーエス)」は、1秒間に10億ビット送れる速度。
理論上は、500MBのファイルなら約4秒で送れる計算になります。
でも、実際にはそう簡単にはいきません。
オーバーヘッドって何?
通信には、データそのもの以外にも必要な情報(制御データ)が含まれます。
これが「オーバーヘッド」と呼ばれるもので、以下のようなものがあります。
・パケットのヘッダー情報(送信元・宛先・順序など)
・再送処理(エラーが起きたときの再送)
・プロトコル処理(TCP/IPなどの通信ルール)
・待機時間(レイテンシ)や混雑による遅延
これらが積み重なることで、実際の通信速度は理論値よりも遅くなるのです。
実効速度はどれくらい?
例えば、1Gbpsの回線でも、実際のダウンロード速度は
・約800Mbps〜900Mbps程度(理想的な環境)
・混雑時やWi-Fi接続ではもっと低下することも
つまり、500MBのファイルをダウンロードするには5〜6秒以上かかることも珍しくありません。
まとめ
・「1ギガの 通信速度 」はビット単位(Gbps)
・ファイルサイズはバイト単位(MBやGB)
・通信にはオーバーヘッドがあるため、実効速度は理論値より遅くなる
「1ギガって速いんでしょ?」という疑問に、
「速いけど、実際はもう少し時間がかかるよ」と答えられるようになったら、通信の仕組みがぐっと身近になります。
阿久梨絵でした!
