こんにちは、阿久梨絵です!
Web上のフォームで、誕生日や日付を入力するとき。
「月」はリストから選ぶ。
「日」もリストから選ぶ。
でも、「 年 」だけは、なぜか手入力。
「なんで?」
「全部選択式にしてくれたらいいのに」
「年って、そんなに特別?」
そんな小さな違和感が、ふと心に残ります。
設計者の都合:「年」は選択肢が多すぎる?
設計側の理由として、よく挙げられるのが「選択肢の多さ」。
・月:1〜12(12個)
・日:1〜31(最大31個)
・年:1900〜2025など(100個以上)
リストボックスに100以上の選択肢を並べると、スクロールが長くなり、操作性が悪くなる。
だから「年は手入力で」と設計されることが多いのです。
でも、それは設計者の都合であって、使う人の感覚とは違う。
使う人の感覚:「年」こそ間違えたくない
・「年」は、誕生日や契約日など、正確さが求められる項目。
・手入力だと、打ち間違いや桁ミスが起きやすい。
・リストで選べたほうが、安心感がある。
つまり、「年」は選択式にしてほしい項目なのに、なぜか手入力にされている。
このズレが、違和感の正体です。
設計は“都合”ではなく“気配り”であってほしい
設計には、技術的な制約や効率の都合がある。
でも、使う人の感覚に寄り添うなら、
「年は選択式にしたほうが安心」
という声に、静かに耳を傾けてほしい。
「スクロールが長くなるから」
「実装が面倒だから」
そんな理由で、使う人の不安を置き去りにしない設計が求められている。
まとめ
「なぜ 年 だけ手入力なのか?」
それは、設計者の都合と使う人の感覚がすれ違った瞬間。
ITは、便利さだけでなく、
“安心して使える”という感覚をどう設計するかが問われている。
小さな違和感を見逃さないこと。
それが、使う人に寄り添う設計の第一歩なのかもしれません。
阿久梨絵でした!