こんにちは、阿久梨絵です!
日々の業務やファイル共有でよく使う「 ZIPファイル 」。
でもその便利さの裏に、セキュリティ上の注意点やちょっと怖い話があるのをご存じでしょうか?
今回は、知っておいて損はない「ZIPファイルの豆知識」をピックアップしてお届けします。
ZIP暗号化の意外な落とし穴
「ZIPで暗号化したから安心!」…本当にそうでしょうか?
実は、従来のZIP暗号化(ZipCrypto方式)は非常に脆弱で、
専門ツールを使えば簡単に復号可能と言われています。
対策ポイント
・AES暗号方式のZIPファイル(7-Zipなど)を使う
・パスワードはメールやLINEで別送しない(悪意のある第三者が同時に盗むケース多発)
拡張子偽装に要注意
ZIPファイルの中に、見かけは画像やPDFでも実態は実行ファイル(.exe)ということも。
とくにWindowsでは拡張子が非表示だと、「invoice.pdf.exe」のような偽装に気付きにくくなります。
防ぐためには
・拡張子の表示を常に有効化
・ZIP解凍時は中身のファイルタイプをよく確認
「ZIP爆弾」って何?
ZIPファイルを開いたらPCがフリーズ…実はこれ、ZIP爆弾(zip bomb)という攻撃手法。
例えば、1KBのZIPファイルが解凍すると数GB〜数TBに展開され、
PCの処理能力を圧迫してフリーズ、場合によってはシステムダウンを引き起こします。
対策方法
・不明な差出人からのZIPは絶対に開かない
・ウイルス対策ソフトを最新版に保つ(一部はZIP爆弾も検知可能)
ZIP活用は“便利さとリスク”の天秤バランス
| 項目 | メリット | リスク |
|---|---|---|
| 圧縮・送信 | ファイルを小さくして手軽に共有可能 | 暗号化が甘いと情報漏洩の恐れ |
| パスワード保護 | ある程度の安全性を確保 | 手法によっては形骸化している場合も |
| 複数ファイルの整理 | 一つにまとめて管理しやすい | 中身が見えない分、偽装リスクが上がる |
まとめ
ZIPファイル は非常に便利ですが、常に“中身を信じきらない視点”が大切です。
圧縮・暗号化・送信…その全ての工程にリスクがあることを前提に使うべきツールでもあります。
今後ファイルを受け取ったとき、
「これは誰から来たのか」「中身は本物か」「どの形式で暗号化されているか」
──そんな“ワンテンポの確認”をクセづけるだけでも、被害の回避率はグッと上がります。
日々の安全な情報管理に、ぜひお役立てください!
阿久梨絵でした!
