こんにちは、阿久梨絵です!
「かっこいい Webフォント を使ったのに、なぜか表示が遅い…」
そんな経験ありませんか?
実は、Webフォントは読み込みの仕方によって“ページ表示速度を左右する存在”なんです。
今回は、
・なぜWebフォントが重くなるのか
・UXに与える影響
・“軽くする工夫”とその考え方
を分かりやすく解説します!
Webフォントってどうやって読み込まれてるの?
Webフォントは、ブラウザがCSS内の@font-faceルールなどに基づいて外部からフォントファイルをダウンロードし、それをテキストに適用する仕組みです。
css
@font-face {
font-family: ‘MyFont’;
src: url(‘myfont.woff2’) format(‘woff2’);
}
この“ダウンロード → 適用”のプロセスに時間がかかると、表示がモタつく原因に。
表示が遅れる原因「FOIT」と「FOUT」
| 現象 | 内容 |
|---|---|
| FOIT(Flash of Invisible Text) | 読み込むまで文字が“空白”になる(見えない) |
| FOUT(Flash of Unstyled Text) | 先にシステムフォントが表示され、あとから差し替わる |
どちらもユーザー体験的に気になる挙動につながります。
Webフォントを“軽くする”コツ5つ
① フォーマットは`woff2`を使う
・最新で圧縮率が高く、読み込み時間も短縮
・古い`ttf`や`eot`は非推奨
② 使う文字だけをサブセット化
・日本語は全漢字入りだと数MB超になることも
→ 必要文字だけ抽出で容量数KBに減量可能
・[google-webfonts-helper]などのツールが便利
③ `font-display`を適切に使う
css
font-display: swap;
・“非表示のまま待つ”を回避し、システムフォント→あとから切替
・UXとパフォーマンスの両立に効果あり
④ CDNでキャッシュを活用
・Google Fontsなどはユーザーのブラウザにキャッシュされやすい
・自前ホスティング時は`Cache-Control`設定を忘れずに
⑤ そもそも複数フォントの使いすぎに注意!
・1〜2種類に絞るだけでもリクエスト数・読み込み時間が大幅改善
UX視点で考える「フォントの役割」
・タイポグラフィは読みやすさ・トーン・信頼感に大きな影響
・でも読み込みが遅ければ、「見てもらう前に離脱」されるかも
・だからこそ、“美しさと速さのバランス”をとる設計が重要
まとめ
デザインとは“見た目”だけでなく“表示されるまでの過程”も含む
Webフォントはとても便利な表現手段ですが、
“使い方次第で読みやすくも、重たくもなる”両刃の剣です。
美しく、そして速く。
読みやすさと表示速度のちょうどいいバランス、
ぜひ一度見直してみてください。
阿久梨絵でした!
