こんにちは、阿久梨絵です!
ブログやWebサイトで画像を使うとき、alt属性( 代替テキスト )はつけていますか?
以前は“とりあえず埋めておく”という扱いでしたが、現在ではSEO・アクセシビリティ・UXの要素として非常に注目されています。
しかも、最近ではCMSやAIツールによって自動でaltを生成してくれる機能も増えてきました。果たして、それに頼ってもいいのでしょうか?
alt属性の役割を再確認
SEO
・検索エンジンに画像の意味を伝える
・画像検索のヒット率アップに寄与
・テキスト周囲との関連性も評価に影響
アクセシビリティ
・視覚障害者など、スクリーンリーダー利用者への補助
・画像が表示できない環境での“意味保持”にもなる
つまり、画像の内容を適切に要約・補足することが求められます。
AIによる自動alt生成の現状
AI(機械学習モデル)は画像を解析し、その特徴を言語化する技術が向上しています。
よくある自動生成例
| 例文 | 想定される画像 | 内容の特性 |
|---|---|---|
| A group of people sitting in a meeting room | 会議中のビジネスシーン | 抽象的で一般的な表現 |
| A person holding a smartphone | スマホ操作中の手元写真 | 被写体や背景が不明瞭 |
| An illustration of a laptop and coffee cup on a desk | オフィス風の作業環境のイラスト | モチーフの構造を簡潔に記述 |
確かに便利だけど…
・単体画像の描写は意外と正確
・文脈は無視されがち(“誰が”“何の目的で”の情報が抜け落ちる)
・被写体がわかっても「意図」や「役割」まで汲み取れない
落とし穴:「正しいのに意味がないalt」が量産される
自動altの最大の弱点は、“意味はあるけど価値がない”altが大量に生まれることです。
| 画像 | AI自動生成 | 理想的なalt |
|---|---|---|
| 商品写真(靴) | “a pair of sneakers” | ナイキ Air Max 2025 ブラックモデル メンズサイズ |
| イベントバナー | “blue text on a white background” | 2025年春、京都で開催されるUXセミナーの告知バナー |
| スクリーンショット | “a web page with text” | WordPressの投稿編集画面に表示された画像ブロック設定メニュー |
単に“何かが映っている”だけでは、検索にも閲覧者にも優しくないのです。
任せどころ・自分で書くべきところ
AIに任せてOKなケース
・補足的な装飾イメージ(抽象的なアイキャッチなど)
・人間が書くより時間対効果が悪い画像群(大量の製品サムネなど)
自分で書くべきケース
・商品写真/図解/スクリーンショットなど意味を伝えたい画像
・検索流入が見込まれる重要な記事のメイン画像
・内容に文脈(なぜ使っているのか)があるもの
補足:altの書き方チェックリスト
・[ ] 画像の役割が明確に伝わる?
・[ ] 文脈と関係がある内容になっている?
・[ ] キーワードを無理に詰め込んでいない?
・[ ] “写真”や“画像”など余計な語を省いている?
まとめ
自動生成は非常に強力な補助になりますが、そのまま貼り付けるだけでは“代替”ではなく“代用”になってしまうことも。
Altは、単なる装飾ではなく“意味を伝えるテキスト”だという原点を忘れずにいたいですね。
阿久梨絵でした!
