X(Twitter)の ハッシュタグ はどう生まれた?「#」が選ばれた理由とは

こんにちは、阿久梨絵です!
今やSNSの定番となった「#ハッシュタグ」。X(旧Twitter)をはじめ、InstagramやYouTubeでも見かけない日はありません。でも、そもそもこの「#」っていつ、誰が、なんで使い始めたの?
今回は、 ハッシュタグ 誕生の裏側と「#」が選ばれた理由をひも解いてみます。

ハッシュタグの起源はユーザーのひらめきから

2007年、Twitterがまだ今ほど大きくなっていない頃、あるユーザーが画期的な提案をしました。
その人物はクリス・メッシーナ(Chris Messina)氏。彼はこんな投稿をしました。

“How do you feel about using # (pound) for groups. As in #barcamp [msg]?”

この投稿が、ハッシュタグの始まりです。
彼のアイデアは、「特定の話題を簡単に検索・追跡できるようにしよう」というシンプルな目的から生まれました。

なぜ「#」が選ばれたのか?

「#」記号は、当時のネット文化やプログラミング界隈ではすでに馴染みのあるものでした。
選ばれた理由には以下のような背景があります。

IRC(インターネット・リレーチャット)では、#を使ってチャネル(話題)を表していた
・プログラマーにとってはコメントや識別子として使われる記号だった
・スペースを含まず、一語でトピックを表現できるのが便利だった
キーボードで簡単に打てる記号だった

つまり、「#」は技術者にも一般ユーザーにも扱いやすく、視認性も高かったんです。

Twitterが公式機能として採用

当初、Twitter運営はこのアイデアに懐疑的でしたが、ユーザーの間で自然発生的に広まり、やがて公式機能として実装されました
2009年には、ハッシュタグがリンク化され、クリックすると関連投稿が一覧表示されるようになりました。

ハッシュタグの進化と現在

今ではハッシュタグは、以下のような用途で活用されています。

トレンドの追跡(例:#W杯 #地震速報)
イベントやキャンペーン(例:#BlackFriday #AQlier)
コミュニティ形成(例:#Python初心者 #読書好きと繋がりたい)
検索性の向上と投稿の拡散

2025年現在、Xでは広告投稿でのハッシュタグ使用が制限されるなど、仕様変更も進んでいますが、ユーザー発の文化が世界標準になったという事実は変わりません。

まとめ

ハッシュタグ は、たった一人のユーザーの「こうしたら便利じゃない?」という発想から始まりました
#」という記号が選ばれたのも、技術的・文化的に自然な流れだったのです。
今では当たり前のように使っているこの機能も、実はユーザーの創造力が生んだ革命だったんですね。
阿久梨絵でした!

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