こんにちは、阿久梨絵です。
ITやWebの世界では、何かを改善しようとしたとき、よく聞く言葉があります。
「それは 仕様 です」
「設計上、そうなっています」
「できません」
仕様 ——それは、本来、使う人のニーズを想定し、技術的な根拠に基づいて設計されたもののはず。
でも現実には、“できない理由”として使われることが多いのも事実です。
そんなとき、ふと思い出す言葉があります。
「できない理由を探すな」
この言葉は、元プロ野球監督・真中満さんの座右の銘として知られています。
「言い訳から入る人が多い。まずはチャレンジしてほしい」
「できない理由を探す前に、できる方法を考える」
技術や設計の世界にも、静かに響く言葉だと感じます。
「 仕様 です」という言葉の違和感
ITやWebの世界では、何かを改善しようとしたとき、よくこう言われます。
「それは仕様です」
「設計上、そうなっています」
「できません」
でも、その「仕様」って、誰のためのものなのでしょうか?
仕様には、根拠と想定があるはずなのに
本来、仕様とは——
使う人のニーズを想定し、技術的な根拠に基づいて設計されたもののはず。
でも現実には、
「工数が足りない」
「利益にならない」
「予算がない」
という開発側の都合で、“できない理由”として使われることが多い。
想像はできていた。でも、やらなかった
「一覧に戻るリンクがあったほうがいい」
「スクロール位置を記憶したほうが親切」
そんなことは、設計者もわかっている。
でも、
「それは仕様外です」
「やると面倒なので」
という理由で、想像された配慮が、実装されないまま終わる。
「できない理由を探すな」は、設計にも響く言葉
真中満さんの言葉は、
“できる方法を探す姿勢”の大切さを教えてくれます。
設計も同じ。
「できない理由」で止まるのではなく、
“できる方法”を探すことで、使う人との信頼が生まれる。
まとめ
「 仕様 です」と言われたとき、
それは、できない理由を探す姿勢が表れているのかもしれません。
でも本当に、それは“できない”のでしょうか?
想像はできていた。でも、やらなかっただけでは?
真中満さんの言葉——
「できない理由を探すな」
この一言は、設計や開発の現場にも、静かに問いかけてきます。
ITは、使う人の感覚に寄り添うことで、
“できる方法”を見つけていける技術であってほしい。
阿久梨絵でした。
