こんにちは、阿久梨絵です!
先日、 Python の環境構築をしようとマニュアルを見ながらコマンドを打ち込んでいたら、突然ターミナルにこんな表示が出ました。
(tf310-env) C:¥>
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「えっ、何この (tf310-env) って…?」
最初はちょっと戸惑いましたが、調べてみるとこれは Pythonの仮想環境 に関係するものでした。
仮想環境って何のためにあるの?
Pythonでは、プロジェクトごとに使うライブラリやバージョンが違うことがよくあります。
例えば、あるプロジェクトでは `TensorFlow 2.10` を使いたいけど、別のプロジェクトでは `3.0` を使いたい…そんなときに便利なのが「仮想環境」です。
仮想環境のメリット
・プロジェクトごとに依存関係を分離できる
・グローバル環境を汚さずに済む
・バージョン違いのライブラリを共存させられる
マニュアル通りに仮想環境を作ってみた
以下のような手順で仮想環境を作成しました。
python -m venv tf310-env
このコマンドで `tf310-env` という名前の仮想環境が作成されます。
次に、環境を有効化(activate)します。
.\tf310-env\Scripts\activate
すると、ターミナルの先頭に `(tf310-env)` という表示が追加されました。
これが「今この仮想環境が有効になっているよ」というサインです。
名前を変えたいときは?
仮想環境の名前は、作成時のフォルダ名に依存しています。
なので、表示を変えたいときはフォルダ名を変更するだけでOK。
deactivate
ren tf310-env tf-env
.\tf-env\Scripts\activate
これで表示も (tf-env) に変わります。
ただし、VSCodeなどのエディタでは仮想環境の再認識が必要になる場合があります。
まとめ
| 操作 | コマンド | 説明 |
|---|---|---|
| 仮想環境の作成 | python -m venv tf310-env | 任意の名前で作成可能 |
| 有効化 | .\tf310-env\Scripts\activate | (tf310-env) が表示される |
| 無効化 | deactivate | 表示が消える |
| 名前変更 | ren tf310-env tf-env | フォルダ名変更で表示も変わる |
最初は「何この表示…?」と戸惑いましたが、仮想環境の仕組みを知ると納得。
Python ではプロジェクトごとに環境を分けるのが基本なんですね。
これからは仮想環境をうまく使って、安心してライブラリ管理できそうです。
阿久梨絵でした!
