こんにちは、阿久梨絵です!
日々の業務で資料やデータを送るとき、
「とりあえず ZIP にして送ってます」という方、多いのではないでしょうか?
でも実はそのZIP、意外とセキュリティが甘かったり、相手に開いてもらえなかったり…
“ファイル送信の常識”は、少しずつ変わりつつあります。
今回は、「.7z」や「パスワード付きPDF」など、代替手段の特徴と使い分けのヒントをご紹介します!
ZIPで送るときの落とし穴
ZIPファイルは誰でも開けて便利な反面…
・🔓 パスワードの暗号化が弱い(ZIP暗号化方式)
・📩 パスワードを別メールで送る「PPAP」方式は非推奨
・📉 メールサーバーが自動的にブロックするケースが増加
ZIP=一番安心、ではなくなってきているのが現状です。
.7zファイル:高圧縮+強固な暗号化
特徴
・7-Zip形式。圧縮率が高く、複数ファイルのまとめに最適
・AES-256ビット暗号化対応でセキュリティが高い
・無料ソフト「7-Zip」で誰でも作成可能
・ファイル名を伏せた状態でも送信可能(設定による)
注意点
・受け手も「7-Zip」などのソフトが必要
・一部の社内ルールやメールシステムではNGな場合あり
パスワード付きPDF:文書に最適な送信形式
特徴
・PDF単体でパスワード保護が可能(Adobe AcrobatやWordでも作成可)
・開封者に入力を求めるため、ファイル単位でセキュリティ制御できる
・閲覧のみ/印刷不可/編集不可など、細かく制限がかけられる
注意点
・ファイルのサイズはやや大きくなりがち
・画像やExcelなど、PDFにしにくいファイルには不向き
どう使い分ける?
| 用途 | おすすめ形式 | 理由 |
|---|---|---|
| 会議資料や報告書などの閲覧中心 | パスワード付きPDF | 読むだけならPDFがスマート。閲覧制限・印刷制限も可能。 |
| 複数ファイルのまとめて送付 | .7z形式+パスワード | ZIPより安全で、圧縮率も高い。添付サイズも抑えられる。 |
| ソフト未インストール環境 | PDF or ZIP(要確認) | 相手の環境を確認して、開けるかどうかが判断ポイント。 |
送信時の気配りも忘れずに
・パスワードは別ルート(電話・チャット)で共有がベスト
・件名に「暗号化ファイル送付の件」と明記
・相手が開けない/困る形式で送らないよう事前確認も◎
まとめ
セキュリティと利便性を両立するには、「何を送るか」「誰に送るか」を考えて形式を選ぶのが大事。
ZIP に頼りすぎず、.7zやPDFといった“次の選択肢”を知っているだけでも、
ファイル送信のトラブルや不安を減らすことができます。
あなたの「送ったあとも安心」に、少しでも役立てばうれしいです。
阿久梨絵でした!
