マンセル値 とは?色を“見える化”するための共通言語

こんにちは、阿久梨絵です!
「5Y 8/12」や「2.5PB 6/4」など、色にまつわる不思議な記号を見たことはありませんか?
それは「 マンセル値 」と呼ばれる、色を数値で正確に表すための国際的な表色システムです。

この記事では、マンセル値の意味や仕組み、そしてどんな場面で使われているのかをわかりやすく解説します。

マンセル値とは?

マンセル値とは、アメリカの画家・美術教育者であるアルバート・ヘンリー・マンセルが考案した「マンセル表色系(Munsell Color System)」に基づく色の表現方法です。

色を以下の3つの属性で数値化します。

属性意味表記例
色相(Hue)色の種類(赤・青・緑など)5Y(黄)、2.5PB(青紫)など
明度(Value)明るさの度合い(0=黒〜10=白)8(明るい)、3(暗い)など
彩度(Chroma)鮮やかさの度合い(0=グレー)2(くすみ)、12(鮮やか)など

たとえば「5Y 8/12」は、黄系の色で、明るくて鮮やかな黄色を意味します。

どんな時に使うの?

マンセル値は、色を正確に伝える必要があるあらゆる分野で活用されています。

建築・塗装業界

外壁や屋根の色指定に
色見本帳(日塗工など)にマンセル値が併記されていることも

印刷・デザイン業界

パッケージや製品カラーの再現性を高めるために使用

工業製品・製造業

部品や製品の色検査・品質管理

教育・色彩心理学

色彩理論の学習や分析

鉄道・交通インフラ

路線カラー(例:黄緑6号=山手線)などの標準色指定に

なぜマンセル値が必要なの?

「明るめの赤」「ちょっとくすんだ青」など、言葉だけでは色のイメージにズレが生じやすいもの。
マンセル値を使えば、誰が見ても同じ色を再現できるというメリットがあります。

まとめ

マンセル値 は、色を感覚ではなく数値で客観的に伝えるためのツールです。
建築、デザイン、製造、教育など、色の正確さが求められる現場では欠かせない存在となっています。

次に色見本や製品カラーを見るときは、ぜひその「マンセル値」にも注目してみてください。
色の世界が、もっとクリアに見えてくるはずです。
阿久梨絵でした!

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