こんにちは、阿久梨絵です!
今ではクラウドやSSDが当たり前ですが、昔のパソコンは“カセットテープ”でデータを保存していたそうです。
「カセットテープって何?」と思ったあなた、正解です。私も「それって昭和の音楽メディア?」くらいの認識でした。
でも実は、あのピーガー、ガーガー…と鳴る謎の音を発する装置に、プログラムやゲームが詰まっていた時代があったんです。
そこでふと疑問。
令和の今、 CD に保存されたデータって、音楽用CDプレイヤーで再生したら復元できるの?
今回は、そんな素朴な疑問を、技術と歴史の視点から紐解いてみます。
カセットテープ時代の“データの音”
・1980年代の家庭用パソコン(MSX、PC-8001など)は、音声信号としてデータを記録していました
・カセットテープに保存されたデータは、「ピーガー音」=アナログ信号
・パソコンはそれをデジタルに変換して読み取っていた
つまり、音声として再生できる=データとして復元可能だったんです!
CDのデータは“音楽”ではない
・音楽CD(CD-DA)は、音声波形をそのまま記録
・データCD(CD-ROM)は、バイナリデータをセクター単位で記録
音楽用CDプレイヤーは音声信号しか再生できないため、
→ CD-ROMのデータは“音”として認識できず、再生も復元もできません!
じゃあ、なぜカセットテープではできたのか?
媒体 | データ形式 | 音として再生可能? | データとして復元可能? |
---|---|---|---|
カセットテープ | アナログ音声(ピーガー) | ⭕ 再生可能 | ⭕ 専用機器で復元可能 |
音楽CD(CD-DA) | デジタル音声 | ⭕ 音楽として再生可能 | ❌ データとしては不可 |
データCD(CD-ROM) | バイナリデータ | ❌ 再生不可 | ⭕ PCで読み取り可能 |
カセットは“音”で保存していた。CD-ROMは“音”ではない。
補足:音とデータの境界線
・カセットテープは、人間の耳にも聞こえる音でデータを記録
・CD-ROMは、人間には聞こえない“構造化されたデジタル信号”で記録
→ 音楽用プレイヤーでは、そもそも“音”として認識できないんです
まとめ
・昔のカセットテープは「音=データ」だった
・CD-ROMは「音≠データ」なので、音楽プレイヤーでは再生不可
・技術の進化とともに、“音”と“情報”の関係も変わってきた
でも、あのピーガー音には、データ以上の“記憶”が詰まっていた気がします。
阿久梨絵でした!