こんにちは、阿久梨絵です!
ZIP ファイル。
誰もが使ったことのある、手軽な圧縮形式。
メール添付、バックアップ、クラウド保存──
日常の中に、静かに溶け込んでいます。
でも、ふとした瞬間にこんな疑問がよぎります。
「ZIPって、パスワードつければ安全なの?」
「最強の暗号化って、どうやって使うの?」
今回は、ZIP形式でありながら、最強レベルの暗号化を施す方法を、静かに整理してみます。
結論:AES-256で暗号化されたZIPが最強
ZIP形式で暗号化するなら、AES-256(Advanced Encryption Standard 256bit)が現時点で最も強力です。
・米国政府も採用する暗号規格
・総当たり攻撃に耐性あり
・暗号鍵が長く、理論上の解読はほぼ不可能
ただし、Windows標準のZIP圧縮ではAES暗号化は使えません。
専用ツールが必要です。
方法①:7-ZipでAES-256暗号化ZIPを作成する
7-Zipは、無料で使える高機能な圧縮・暗号化ツールです。
手順
1. [7-Zip公式サイト]からインストール
2. 暗号化したいファイルを右クリック → 「7-Zip」→「圧縮」
3. 「アーカイブ形式」を「zip」に設定
4. 「暗号化」セクションでパスワードを入力
5. 「ファイル名を暗号化」にチェック(これで中身も隠せます)
6. OKで完了!
ポイント
・AES-256暗号化が自動で適用される
・ファイル名も暗号化できる(覗かれない)
・ZIP形式なので互換性も高い
方法②:コマンドラインでAES-256 ZIPを作成(上級者向け)
LinuxやmacOSでは、7z コマンドを使ってAES-256暗号化ZIPを作成できます。
7z a -tzip -pYourPassword -mem=AES256 backup.zip yourfile.txt
・`-pYourPassword`:パスワード設定
・`-mem=AES256`:暗号化方式指定
・`-tzip`:ZIP形式で保存
この方法は、スクリプト化や自動化にも向いています。
注意点:パスワードがすべてを握る
・強力な暗号化でも、弱いパスワードでは意味がない
・「123456」「password」などは即アウト
・パスワードを忘れると、復元は不可能
おすすめは
・英数字+記号を含む12文字以上
・管理はパスワードマネージャーで(Bitwarden, 1Passwordなど)
まとめ
・最強の暗号化はAES-256
・7-Zipなら無料で簡単に使える
・コマンドラインでも高度な制御が可能
・パスワード管理が安全性の鍵
「 ZIP だから安心」ではなく、
「どう圧縮し、どう守るか」が本当の安心につながる。
手軽さの中に、静かな堅牢さを仕込む。
それが、日常のセキュリティ設計です。
阿久梨絵でした!