こんにちは、阿久梨絵です!
「10人で動く ITプロジェクト と、2人で動く ITプロジェクト 。どっちが難しいと思いますか?」
一見、人数が少ない方がシンプルに見えるかもしれません。
でも実は、2人プロジェクトの方が“難易度が高い”ケースも多いのです。
この記事では、ITシステム構築における少人数体制の落とし穴と、乗り越えるための視点を解説します。
少人数プロジェクトの“見えにくい難しさ”
① 分業ができない=全領域をカバーする必要がある
・要件定義、設計、開発、テスト、ドキュメント、顧客対応…
→ すべてを“2人で”こなす必要がある
・専門性よりも広範なスキルと柔軟性が求められる
② リスク分散ができない
・1人が病欠・離脱したら、プロジェクトが止まる
・レビューやダブルチェックができず、品質リスクが高まる
③ 情報の属人化が進みやすい
・ドキュメント化やナレッジ共有が後回しになりがち
・「あの仕様、どっちが把握してたっけ?」が頻発
予算・資源の制約が“難易度”を押し上げる
・少人数プロジェクトは、予算が限られていることが多い
・外注やツール導入も難しく、“人力でなんとかする”構造になりやすい
・結果として、時間的・精神的な負荷が高くなる
一方、10人規模のプロジェクトの特徴
| 観点 | 2人プロジェクト | 10人プロジェクト |
|---|---|---|
| 分業 | できない | 役割分担が可能 |
| スキル要求 | 広く浅く | 深く専門的 |
| リスク耐性 | 低い | 高い(代替可能) |
| コミュニケーション | シンプル | 複雑(調整が必要) |
| 管理工数 | 少ない | 多い(PMが必要) |
→ 10人規模はマネジメントの難しさはあるが、構造的な安定性がある
少人数プロジェクトを成功させるための工夫
・WBSを細かく分解し、役割の重なりを明確に
・ドキュメントは“未来の自分のため”に残す
・自動化・テンプレート化で作業負荷を軽減
・外部レビューやスポット支援を活用する
まとめ
2人で動くプロジェクトは、機動力がある反面、構造的な脆さも抱えている。
「少人数だから楽」と思って始めると、想像以上にハードな現場になることも。
だからこそ、設計・役割・支援体制を“意識的に”整えることが、成功のカギになります。
阿久梨絵でした!
