こんにちは、阿久梨絵です!
Webを使っていると、誰もが一度は目にする「 404 Not Found」というエラーメッセージ。
ページが見つからないときに表示されるこのコードには、「CERNの 404 号室が由来」という都市伝説があるのをご存じでしょうか?
今回は、この 404 エラーにまつわる都市伝説を掘り下げてみます。
404エラーとは?
「404 Not Found」は、HTTPステータスコードのひとつで、クライアントが要求したページがサーバー上に存在しないことを示します。
最初の「4」はクライアント側のエラーを、続く「04」は「見つからない(Not Found)」という意味を持ちます。
CERNの404号室が由来?という説
このエラーコードには、ある有名な都市伝説があります。
それは、Webの生みの親ティム・バーナーズ=リーが働いていたCERN(欧州原子核研究機構)の404号室が由来というもの。
「世界初のWebサーバーが置かれていた部屋が404号室だった」
「その部屋にアクセスできなかったことから“404 Not Found”が生まれた」
…そんな話がネット上で語られてきました。
真相:部屋番号説は“完全な神話”だった
この説について、実際にWWWの共同開発者ロバート・カイリュー氏が明確に否定しています。
「404がCERNのどこかの部屋に関連していたことは一切ない。完全なる神話だ」
彼によれば、エラーコードは「プログラマーの気分」で決められたもので、404という数字に特別な意味はなかったとのこと。
当時のコンピュータはメモリが非常に限られており、短い数値コードでエラーを表現する必要があったのです。
なぜ“部屋番号説”が広まったのか?
この神話が生まれた背景には、いくつかの要因が考えられます。
・「404」という数字が具体的で印象に残りやすい
・CERNという実在の研究機関が舞台で、リアリティがある
・「見つからない部屋」というミステリアスな響きがある
つまり、人間は“意味のある物語”を求める生き物。
無機質な数字に、物語を与えたくなるのかもしれません。
404エラーは今やネット文化の一部に
404エラーは、単なるエラーコードを超えて、ネット文化のアイコンにもなっています。
ユーモアあふれるカスタム404ページや、Tシャツ、ステッカー、さらには政治キャンペーンのネタにまで使われるほど。
「404 Not Found」は、“見つからない”ことすら楽しむ文化を象徴しているのかもしれません。
まとめ
「 404 号室が由来」という説は事実ではありませんが、それを信じたくなる気持ちもまた、Webの面白さ。
数字に物語を重ね、エラーに愛着を持つ。そんな人間らしさが、インターネットの魅力を形づくっているのかもしれません。
次に 404 ページに出会ったときは、その背後にある“神話”を思い出して、ちょっとだけ微笑んでみてください。
阿久梨絵でした!
