こんにちは、阿久梨絵です!
Windows のバックアップ機能は、万が一に備える大切な仕組み。
でも、バックアップに何時間もかかると「これって正常?」「前回はどれくらいだった?」と不安になりますよね。
そんなときに役立つのが「イベントビューアー」。
Windowsが裏で記録しているバックアップのログを読み解けば、所要時間や処理状況を正確に把握できます。
イベントビューアーとは?
イベントビューアー(Event Viewer)は、Windowsが内部で記録している「操作履歴」や「エラー情報」を確認できるツールです。
バックアップの開始・終了・成功なども、すべてここに記録されています。
アクセス方法
1. スタートメニューで「イベントビューアー」と検索
2. 左側のメニューから
「アプリケーションとサービス ログ」-「Microsoft」-「Windows」-「Backup」-「Operational」 を選択
この操作、反応が少し遅いような。。。私のパソコンだけ?
バックアップ処理の流れとイベントIDの意味
バックアップ処理は、以下のようなステップで進みます。
ステップ | イベントID | 内容 |
---|---|---|
① 開始 | 1 | バックアップ処理の開始(準備含む) |
② 終了 | 4 | バックアップ処理の完了(成功・失敗問わず) |
③ 成功通知 | 14 | バックアップが正常に完了したことの通知 |
ポイント
・ID 1 → ID 4 の時間差が「実際の所要時間」
・ID 14は結果通知で、ID 4と同時刻になることが多い
・ID 4が出ていても、ID 14がない場合は「失敗している可能性」もある
実際のログ例:所要時間の確認方法
以下は、あるPCでのバックアップログの例です
・イベントID 1 → 2025/04/28 22:09:29(開始)
・イベントID 4 → 2025/04/29 1:00:25(完了)
・イベントID 14 → 2025/04/29 1:00:25(成功通知)
この場合、バックアップの所要時間は、
約2時間50分
補足:イベントの「詳細」タブを開くと、処理対象のボリュームやファイル数なども確認できます。
よくある誤解と注意点
・ID 4と14が同時刻だからといって「すぐ終わった」と思わないこと!
→ 実際の開始はID 1。ID 4と14は「処理完了と結果通知」が同時に出るだけです。
・ID 5やID 7などが記録される環境もある
→ これはバックアップの種類(フル・差分)や、使用しているストレージによって異なります。
・ログが消えている場合もある
→ イベントログの保存期間が短いと、古い履歴は自動削除されます。定期的な確認がおすすめ。
バックアップ時間が長すぎるときの対策
バックアップが遅いと感じたら、以下の対策を試してみましょう。
・不要なファイルを除外する(動画・写真などは別途保存)
・差分バックアップを使う(変更分だけ保存する方式)
・外付けHDDやSSDの接続速度を確認(USB 3.0以上推奨)
・バックアップ中は他の作業を控える(CPUやディスク負荷を減らす)
まとめ
Windowsのバックアップログは、環境によって記録のされ方が微妙に異なります。
でも、基本の流れ「ID 1 → ID 4 → ID 14」を押さえておけば、所要時間や成功状況を正確に把握できます。
「バックアップが遅い」「失敗してるかも?」と感じたら、まずはイベントビューアーをチェックしてみましょう!
阿久梨絵でした!