英字フォント が日本語に対応していないとき、何が使われる?──“フォールバック”の仕組みと注意点

こんにちは、阿久梨絵です!
Webサイトやデザイン制作で 英字フォント を使っていると、「日本語が別のフォントで表示されてしまう」現象に遭遇することがあります。これは、英字フォントが日本語に対応していないために起こる“フォールバック”という仕組みが働いているからです。

この記事では、フォールバックの仕組みと、実際にどんな日本語フォントが使われるのかをわかりやすく解説します。

フォールバックとは?

フォールバック(fallback)とは、指定したフォントが特定の文字に対応していない場合、代替フォントで表示する仕組みのことです。

・例:font-family: “Roboto”, sans-serif; と指定しても、Robotoが日本語に対応していなければ、ブラウザやOSが自動的に別の日本語フォントで表示します。

よく使われる日本語フォント(フォールバック先)

英字フォントが日本語に対応していない場合、環境によって以下のような日本語フォントが自動的に使われることがあります。

OS/環境フォールバック先の例備考
Windowsメイリオ(Meiryo)、MS ゴシック視認性重視。メイリオはモダンな印象
macOSヒラギノ角ゴ ProN高品質で美しい字形。Apple標準
AndroidNoto Sans JPGoogle製。多言語対応で安定性あり
iOSヒラギノ角ゴシックmacOSと同様のフォントが使われる傾向

フォールバック先はブラウザやアプリの設定にも左右されます

注意すべきポイント

1. デザインが崩れる

英字フォントと日本語フォントでは、文字の太さ・高さ・余白が異なるため、統一感が失われることがあります。

2. 意図しない印象になる

たとえば、スタイリッシュな英字フォントに対して、クラシックな日本語フォントが表示されると、ブランドイメージがちぐはぐになることも。

3. ユーザー環境によって変わる

フォールバック先はユーザーのOSやブラウザに依存するため、表示が統一されない可能性があります。

対策方法

1. 日本語対応の英字フォントを使う

・例:Noto Sans, Source Han Sans(源ノ角ゴシック)など
多言語対応で、英字も日本語も美しく表示される

2. 明示的に日本語フォントを指定する

css
font-family: “Roboto”, “Noto Sans JP”, sans-serif;

英字フォント → 日本語フォント → 汎用フォントの順に指定することで、意図した表示に近づける

3. Webフォントを活用する

Google Fontsなどで日本語対応フォントを読み込むことで、表示の統一性と美しさを両立できます。

まとめ

英字フォント が日本語に対応していない場合、OSやブラウザが自動的に代替フォントを選びます
しかしその結果、デザインの統一感が損なわれたり、意図しない印象を与えることも。

フォントは「見えない語り手」
英字と日本語の両方に対応したフォントを選ぶことで、ブランドの世界観をより美しく、正確に伝えることができます
阿久梨絵でした!

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