ITシステムの 日付 切り替え—0時とAM9時の違いとその理由

こんにちは、阿久梨絵です!
ITシステムでは、 日付 の切り替えタイミングが「0時」と「AM9時(UTC 0時)」の2種類に分かれることがあります。
なぜこのような違いがあるのか?どのようなシステムで使われるのか?本記事では、日付切り替えの仕組みとその理由を詳しく解説します!

1. 0時に日付が切り替わるシステム

特徴

標準的な日付管理 → 一般的なカレンダーやタイムゾーンに基づく切り替え
国内向けのシステムで採用 → 日本の業務システムや行政サービスなど
金融・行政・一般業務で使用 → 公式な日付管理に適用されることが多い

具体例

OSのシステム時間 → WindowsやLinuxの標準的な日付管理
銀行の取引記録 → 取引履歴は通常0時で日付が変わる
Webサイトのログ管理 → アクセスログやサーバーログの記録
企業の勤怠管理 → 一般的な勤務時間の管理

2. AM9時(UTC 0時)に日付が切り替わるシステム

特徴

国際的なサービスで統一しやすい → 世界中のユーザーが同じ基準で日付を認識できる
時差の影響を受けにくい → 各国のローカル時間に依存せず、グローバルな運用が可能
データ管理がシンプルになる → すべての記録をUTC基準で統一できる

具体例

クラウドサービス(AWS、Google Cloud) → ログやデータ管理はUTC基準
グローバルなSNS(Twitter、Facebook) → 投稿時間やアクティビティの記録
オンラインゲームのデイリーリセット → 世界共通のイベント更新時間
金融システム(仮想通貨取引所など) → 取引履歴の統一管理
ECサイトの売上集計(Amazon、eBay) → グローバルな売上データの管理

3. なぜUTC基準が使われるのか?

時差の影響をなくすため → 各国の時間に依存せず、統一されたデータ管理が可能
グローバルなユーザーに対応するため → どの国のユーザーも同じ基準でサービスを利用できる
システムの整合性を保つため → ログやデータの管理がシンプルになり、処理が効率化

例えば、Twitterの投稿時間はUTC基準で管理されているため、日本のユーザーが投稿しても、世界中のユーザーが同じ基準で時間を認識できます。

4. どちらの方式を採用すべきか?

システム設計時には、対象ユーザーがグローバルかローカルかを考慮し、適切な日付管理を選択することが重要です。

国内向けのシステム(企業の勤怠管理、銀行取引など) → 0時切り替えが一般的
グローバルなサービス(SNS、クラウド、ECサイトなど) → AM9時(UTC 0時)切り替えが適用されることが多い

また、夜間業務がある場合は、0時ではなくAM9時や別の時間で日付を切り替えるケースもあります。

まとめ

ITシステムでは、標準的な 日付 管理(0時)とグローバルな日付管理(AM9時=UTC 0時)が存在します。
国内向けのシステム → 0時切り替えが一般的
世界共通の時間管理が必要なシステム → UTC基準(AM9時)を採用

システム設計時には、業務内容や対象ユーザーに応じた適切な日付管理を選択することが重要です。
阿久梨絵でした!

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