iOSアプリ 開発で「最低対応バージョン」はどこまで下げるべきか?

こんにちは、阿久梨絵です!
iOSアプリ 開発において、対応OSの最低バージョンをどこに設定するかは、ユーザー体験・開発効率・セキュリティのバランスを取る重要な判断です。この記事では、2025年時点のiOSバージョンシェアとセキュリティリスクを踏まえ、妥当な対応方針を考察します。

2025年のiOSバージョンシェア状況

最新の調査によると、2025年7月時点での世界的なiOSバージョンシェアは以下の通りです。

バージョン世界シェア (%)日本国内シェア (%)
iOS 18.x約88%約63%
iOS 17.x約5%約8%
iOS 16.x約3%約6%
iOS 15以下約4%未満約2%未満

注目ポイント

iOS 18が圧倒的なシェアを占めており、特にiOS 18.1が世界で44.8%、日本で46.4%と最多
・iOS 17は急速にシェアを失っており、旧バージョンの利用者はごく少数

セキュリティリスクとサポート状況

Appleは通常、最新の3世代程度のiOSに対してセキュリティアップデートを提供しています。つまり

iOS 15以前:セキュリティアップデートの対象外になっている可能性が高く、脆弱性リスクが高い
iOS 16以降:一部のバージョンにはまだアップデートが提供されているが、サポート終了は近い

セキュリティ観点からの推奨

最低でも iOS 16以上 を対象にすることで、基本的なセキュリティ水準を確保できます。

開発面でのメリットと制約

バージョン開発APIの対応状況開発効率
iOS 15SwiftUI 3まで、最新API非対応制約多め
iOS 16SwiftUI 4、RoomPlanなど対応安定
iOS 17SwiftUI 5、App Intentsなど強化快適
iOS 18Swift 6、Apple Intelligence対応最先端

最新機能を活用したいならiOS 17以上が理想特にiOS 18ではAI連携や新しいUIコンポーネントが充実

結論:2025年時点の「妥当な最低対応バージョン」

観点推奨最低バージョン
ユーザーシェアiOS 16以上
セキュリティiOS 16以上
開発効率iOS 17以上
最新機能活用iOS 18以上

おすすめ設定

一般向けアプリ → iOS 16以上
先進機能を活用するアプリ → iOS 17以上
AI連携や最新UXを重視するアプリ → iOS 18以上

まとめ

最低対応バージョンの選定は、単なる技術的判断ではなく、ユーザー体験・セキュリティ・開発効率のバランスを取る戦略的な決断です。2025年の状況を踏まえ、iOS 16以上をベースに、アプリの目的に応じて柔軟に対応しましょう。
阿久梨絵でした!

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