こんにちは、阿久梨絵です！
Androidアプリ 開発では、対応OSの最低バージョンをどこに設定するかが、ユーザー獲得・開発効率・セキュリティのすべてに関わる重要な判断です。この記事では、2025年時点のAndroidバージョンシェアとセキュリティリスクをもとに、最適な対応方針を考察します。
2025年7月時点のAndroidバージョンシェア
世界的なデータによると、現在のAndroidバージョンの利用状況は以下の通りです。
| バージョン | 世界シェア (%) | 日本国内シェア (%) |
|---|---|---|
| Android 15 | 約38% | 約14% |
| Android 14 | 約21% | 約32% |
| Android 13 | 約17% | 約15% |
| Android 12 | 約12% | 約14% |
| Android 11以下 | 約12%未満 | 約25%未満 |
注目ポイント
・Android 15が世界では急速に普及中だが、日本ではAndroid 14が最多。
・Android 12以前のバージョンも一定数残っているが、セキュリティ面では注意が必要。
セキュリティリスクとサポート状況
AndroidはiOSと異なり、端末メーカーごとにアップデートの提供状況が異なるため、古いバージョンの端末はセキュリティパッチが止まっていることが多いです。
・Android 11以前：多くの端末でセキュリティパッチの提供が終了
・Android 12〜13：一部端末ではまだ更新されているが、サポート終了が近い
・Android 14〜15：Google PlayプロテクトやProject Mainlineによる継続的な保護あり
セキュリティ観点からの推奨
最低でも Android 12以上 を対象にすることで、基本的なセキュリティ水準を確保できます。
開発面でのメリットと制約
| バージョン | 開発APIの対応状況 | 開発効率 |
|---|---|---|
| Android 11以下 | Jetpackの一部非対応 | 制約多め |
| Android 12 | Material You導入、安定 | 標準的 |
| Android 13〜14 | 通知権限、プライバシー強化 | 快適 |
| Android 15 | AI連携、最新SDK対応 | 最先端 |
最新機能を活用したいなら：Android 14以上が理想。特にAndroid 15ではAI連携や新しいUX設計が可能。
結論：2025年時点の「妥当な最低対応バージョン」
| 観点 | 推奨最低バージョン |
|---|---|
| ユーザーシェア | Android 12以上 |
| セキュリティ | Android 12以上 |
| 開発効率 | Android 13以上 |
| 最新機能活用 | Android 14以上 |
おすすめ設定
・一般向けアプリ → Android 12以上
・先進機能を活用するアプリ → Android 13以上
・AI連携や最新UXを重視するアプリ → Android 14以上
まとめ
Androidアプリ 開発における最低対応バージョンの選定は、単なる技術的判断ではなく、ユーザー体験・セキュリティ・開発効率のバランスを取る戦略的な決断です。2025年の状況を踏まえ、Android 12以上をベースに、アプリの目的に応じて柔軟に対応しましょう。
阿久梨絵でした！
