こんにちは、阿久梨絵です!
「2025年の崖」という言葉、聞いたことありますか?
これは経済産業省が2018年に発表した DX レポートで使われた表現で、日本企業が DX (デジタルトランスフォーメーション)を進めないことで、2025年以降に年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性があるという警鐘です。
でも、なぜそんな損失が?
その背景には、レガシーシステムの放置と人材・経営の課題が複雑に絡み合っています。
レガシーシステムが企業の足かせに
多くの企業が1990年代〜2000年代初頭に導入したシステムを今も使い続けています。
これらは老朽化し、複雑化し、ブラックボックス化している状態。
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 老朽化 | サポート終了・セキュリティ脆弱性のリスク |
| ブラックボックス化 | 担当者しか分からない属人化構造 |
| 高コスト | 保守・運用にIT予算の8割が消える |
結果として、新しい技術への投資ができず、競争力を失うという悪循環に陥っています。
人材と経営の“意識ギャップ”
DXは単なるIT導入ではなく、ビジネスモデルや組織の再構築です。
しかし現場では…
・経営層が「ツール導入=DX」と誤解
・IT人材は高齢化、若手不足で技術継承が困難
・ベンダー依存で社内にノウハウが蓄積されない
2025年にはIT人材が約43万人不足するという試算もあります。
「DXしないと12兆円損する」の根拠
経済産業省のDXレポートでは、DXが進まないことで以下のような損失が予測されています。
・システム障害による業務停止
・サイバー攻撃による情報漏洩
・市場変化への対応遅れ
・顧客離れ・人材流出
これらが積み重なることで、年間最大12兆円の経済損失が発生する可能性があるとされています。
企業が今すぐできる対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| DX推進指標の活用 | 自社のDX成熟度を自己診断 |
| レガシー刷新 | Fit to Standardやクラウド移行を検討 |
| 人材育成 | DX人材のリスキリング・社内教育 |
| ベンダーとの協業 | 丸投げから共創型へシフト |
まとめ
「2025年の崖」は、単なるITの話ではありません。
企業の未来と競争力を左右する経営課題です。
DXは“やるかやらないか”ではなく、“やらなければならない”フェーズに入っています。
今こそ、レガシーからの脱却と、未来への設計を始めましょう。
阿久梨絵でした!
