こんにちは、阿久梨絵です!
「IT系 設計書 って、どこから読めばいいの?」
「専門用語ばかりで、正直よくわからない…」
そんな悩みを抱える方に向けて、この記事ではIT系の設計書を“読めるようになる”ための基本的な読み方とコツを解説します。
文系出身の方や、非エンジニア職の方にもおすすめの内容です。
設計書って、そもそも何?
設計書とは、システムやアプリを作るための“設計図”です。
建築でいうところの「図面」にあたります。
種類もさまざまで、以下のようなものがあります。
・基本設計書:ユーザー視点での機能や画面の仕様を記述
・詳細設計書:プログラムやデータベースの構造を技術的に記述
・画面設計書/帳票設計書:UIや出力物のレイアウトを定義
・API仕様書:システム間のやり取りのルールを記述
読み方のコツ①:「目的」と「対象読者」をつかむ
設計書は“誰が、何のために”読むかによって構成が変わります。
・開発者向け?テスター向け?顧客向け?
・要件を確認するため?実装するため?レビューするため?
まずはその設計書が何のために書かれているかを把握しましょう。
冒頭の「目的」や「前提条件」にヒントがあります。
読み方のコツ②:「構成」と「見出し」で全体像をつかむ
いきなり細かい仕様に入るのではなく、まずは目次や見出しをざっと眺めて全体像を把握しましょう。
・どんな機能があるのか?
・どの章に何が書かれているのか?
・画面/処理/データのどこに重点があるのか?
→ 設計書は“辞書”のように読むのがコツです。必要なところを探して読むのが正解。
読み方のコツ③:「図」と「表」を先に見る
文章よりも、画面遷移図・構成図・テーブル定義などの図表の方が、全体像をつかみやすいです。
・画面設計書なら「画面ID」「項目名」「入力制御」
・詳細設計書なら「処理フロー図」「クラス図」「ER図」
→ 図を見てから文章を読むと、理解がスムーズになります。
読み方のコツ④:「用語集」や「定義」をチェック
設計書には略語や専門用語が多く登場します。
「この言葉、何を指してるの?」と思ったら、用語集や定義セクションを確認しましょう。
・「UCM」「F01」「BPR」など、社内用語やコード名が多用されることも
・わからないまま読み進めると、誤解のもとになります
読み方のコツ⑤:「設計意図」を読み取るクセをつける
設計書は“仕様の羅列”ではなく、「なぜそう設計したのか」という意図が込められています。
・なぜこの画面構成なのか?
・なぜこの処理順なのか?
・なぜこのデータ型なのか?
→ 設計者の思考をたどるように読むことで、理解が深まります。
まとめ
IT系 設計書 は、慣れないうちは「読みにくい」「わかりづらい」と感じるかもしれません。
でも、目的・構成・図表・用語・意図という5つの視点を持つだけで、
“読めない”が“読める”に変わっていきます。
「読む力」は、設計レビューや仕様確認、テスト設計など、あらゆる場面で役立つスキルです。
ぜひ、今日から“設計書を読む習慣”を始めてみてください。
阿久梨絵でした!