こんにちは、阿久梨絵です!
パソコンを閉じたり離席したりするとき、あなたはどの電源モードを使っていますか?
「 スリープ 」「休止状態」「モダンスタンバイ」――似ているようで、実はそれぞれ動作が異なります。
今回はそれぞれの特徴と違いを比較し、あなたの使い方に合った“最強の電源モード”を見つけていきます。
スリープ
~すぐに復帰、でも通電中~
特徴
・メモリ(RAM)に作業内容を保持
・電源を少し使いながら「一時停止」状態
・復帰は超高速(ほぼ瞬間)
向いている場面
・少し離席するとき
・ノートPCのフタをパタンと閉じるとき
弱点
・長時間放置するとバッテリーが減る
・電源が切れると作業内容が失われる(特に非保存のデータ)
休止状態(ハイバネーション)
~完全に電源OFFに近い~
特徴
・メモリ内容をHDD/SSDに書き出し、電源を完全にOFF
・復帰にはやや時間がかかる(数秒〜10秒程度)
向いている場面
・長時間使わないとき(夜間など)
・バッテリー残量が気になる外出時
弱点
・SSDに負担(頻繁に使うと寿命に影響)
・復帰までの速度はスリープより劣る
モダンスタンバイ
~スマホのように“待機中もつながってる”~
一部のWindows 10/11対応ノートPCで採用されている次世代のスリープモード。
見た目はスリープのように“閉じてる”けれど、内部ではネット接続や通知待ち受けが可能。
特徴
・画面OFF中でもWi-Fi接続・同期・通知が継続される(選択的)
・電力消費はスリープと同等かやや多め
・電源ボタンやフタ開閉で即復帰
向いている場面
・メール・チャット通知などの“常時同期”を逃したくないとき
・スマホ的な使い勝手を求める人
注意点
・機種によって対応/非対応がある(BIOS・ハード制約)
・消費電力が想定より高くなることもある(設定次第)
比較表まとめ
モード | 復帰速度 | 消費電力 | データ保持 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
スリープ | ◎ 高速 | △ 少し使う | RAM上(電源必要) | 一時離席に最適 |
休止状態 | △ やや遅い | ◎ 使わない | SSD上(完全保存) | 長時間放置に安心 |
モダンスタンバイ | ◎ 即復帰 | △ やや高め | RAM上(通信も可) | 通知・同期を逃さない |
モダンスタンバイに対応しているかどうかを確認する方法(Windows)
コマンドプロンプトを開いて、以下を実行
powercfg /a
Modern Standby (S0 Low Power Idle) が表示されていれば対応機種です!
まとめ
・時短・作業効率重視 → スリープ or モダンスタンバイ
・バッテリー重視&長時間放置 → 休止状態
・通知や同期を逃したくない → モダンスタンバイ
モダンスタンバイは“スマホ的感覚”をノートPCに持ち込んだ新発想。もし対応機種なら、一度体験してみる価値アリです。
阿久梨絵でした!