こんにちは、阿久梨絵です。
「なんかこのサイト…クセ強いな」
「どこを見ればいいかわからない」
「おしゃれなんだけど、情報が入ってこない…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
クセ が強い Webサイト には、一目でわかるデザイン要素から、じわじわ効いてくる“発信の言語”の個性まで、いろんなタイプがあります。
今回は、「クセが強いってどういうこと?」「どんなときに“伝わらなくなる”のか?」をユーザー体験とブランド設計の両面から分解してみます。
まず定義:「クセが強い」とは“主観的な違和感”の集合体
ユーザーが「クセ強い」と感じるとき、多くは以下のような主観的な感覚が重なっています。
・見た目に違和感(色・配置・文字・動き)
・書いてあることが頭に入ってこない
・どこを読めばいいのか迷う
・書き手側のテンションが高すぎる or 世界観が強すぎる
・“自分向けじゃないかも…”と感じる違和感
言い換えれば、「脳の処理が追いつかない」「感情の距離感が測れない」という状態。
この感覚が続くと、多くの人がスクロールを止めて離脱します。
見分けやすい!クセが強いサイトの共通点7つ
1. 色づかいが極端で読みづらい
→ 例:背景×文字のコントラストが強すぎる、カラフルで集中できない
2. フォントが読みづらい or 個性が強すぎる
→ 筆記体・手書き風・全角英数字などは雰囲気優先だと情報が伝わらない
3. アニメーションが多すぎる/動線が迷路
→ スクロールで動きまくる、リンクの位置が不明など、視線誘導が破綻している
4. タイトルやメニュー名が“言い換えだらけ”
→ 「ごあいさつ」→「おひさまからのことば」など、パッと意味が伝わらない表現
5. 書き手のテンションが高すぎる
→ 「やっっっば!!!最高すぎるよこの商品!!!!」みたいなテンションのまま、レビューが始まる
6. すべての文章に“個性”が入りすぎている
→ 書き手の文体が尖りすぎていて、伝えたい内容に集中できない
7. 「どこに何があるかわからない」情報設計
→ サイドバー、CTA、関連リンク、パンくずが不在/整理されていない
注意:クセが強い=悪い、ではない
“クセ”はときに、そのままブランドの強みになります。
・アート系・ファッション系ブランドサイト
・個人ブロガーの強烈な語り口
・世界観を大切にしたECサイト(例:世界観が完結していればOK)
重要なのは、「誰に・何を・どの温度感で届けるサイトか」が明確であること。
クセが“離脱原因”になっているか見分ける3つのチェック
1. 初見ユーザーが目的の情報に1クリックでたどり着けるか?
→ “慣れた人しか読めない”構造になっていないか要注意
2. 言葉・デザインに“誤解の余地”がないか?
→ ユーザーが「これってどういう意味?」と思うなら改善余地あり
3. 「伝えたいこと」と「伝わっていること」が一致しているか?
→ 主観的なこだわりが、読者体験を妨げていないか見直しを
まとめ
クセがあること自体は、悪いことではありません。
むしろ“らしさ”を感じる個性として、ブランド構築に貢献します。
ただし、それがユーザーの理解を妨げているなら要注意。
・伝えること
・読みやすさ
・世界観の設計
この3つがバランスよく整ってこそ、“クセがあっても伝わるサイト”になります。
あなたの Webサイト は、伝わるクセ? 伝わらないクセ ?
見直してみると、新しい発信のヒントが見つかるかもしれません。
阿久梨絵でした!